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「伝えたら落とされるかもしれない。でも、隠したまま働くのも怖い」
持病や既往歴を抱えて転職活動をしていると、この板挟みに何度もぶつかります。
どうも、パロです👺
結論から言うと、持病を「伝えるべきか、隠すべきか」に唯一の正解はありません。
ただ、判断の基準を変えるだけで、選びやすくなります。「採用されるため」ではなく「長く続けるため」という基準です。
今回は、ナルコレプシーという持病を抱えながら「不利になることを伝えるのは怖い」と感じていたDさん(20代女性)が、誠実に伝えることを選び、内定を得るまでの話です。ご本人の希望で、病名も障害者手帳のことも伏せずに書いています。同じ板挟みで悩んでいる方に読んでほしい内容です。
📖 Dさんの転職ストーリー全編はこちら:転職12社目・ナルコレプシー。隠さず伝えて内定した話

「隠すか話すか」の2択ではない

持病や既往歴を抱えて転職活動をする時、多くの人が「隠すか、話すか」の2択で悩みます。でも実際には、選択肢はもう少し細かく分けられます。
- 完全に開示しない:選考は一般枠と同等だが、入社後に配慮を求めにくい
- 障害者手帳を取得して開示する:制度的な配慮を受けやすい一方、選べる求人の幅は狭まりやすい
- 一般枠のまま、必要な配慮だけ伝える:応募できる企業は限られるが、一般枠のまま配慮の合意ができる
「持病は伝えるけど、制度は使わない」という立場を、無自覚に取っている人は少なくありません。
隠すか話すかの2択ではなく、実は選択肢は複数ある——これを知っておくだけで、少し肩の力が抜けます。
Dさんも、この板挟みで悩んでいました。
DさんDさん:「自分にとって不利になることを伝えるのは怖かったです」
判断の基準は「採用されるため」か「長く続けるため」か


Dさんが最終的に選んだ基準は、こうでした。



Dさん:「持病を隠したまま採用されても、『嘘をついて入社した』という後ろめたさを抱えたまま働くことになるのが、とても不安でした。『長く働きたい』という気持ちが一番強かったので、いつか何かの拍子に話してしまうのではないかという不安を抱え続けたくなかったんです」



Dさん:「もちろん、自分にとって不利になることを伝えるのは怖かったです。でも『採用されるため』ではなく『長く続けるため』に、誠実に伝えることを選びました」
隠して入社した場合、後ろめたさを抱え続けることになったり、体調が悪化した時に配慮を求めにくかったりします。「いつバレるか」という不安を抱え続けることも、心の負担になります。
ただし、ここは誤解しないでほしいのですが、「必ず伝えるべき」というわけではありません。どちらを選んでも正解になり得ます。大事なのは、「採用されるため」の判断ではなく、「自分がどちらなら長く続けられるか」で選ぶことです。
「病名」ではなく「働く上で必要な条件」として伝える


伝えると決めた時、伝え方にもコツがあります。
病名から入ると、相手は判断材料を持てず不安になります。条件として伝えると、相手は判断できます。
言い換えのイメージはこうです。
- ✕「持病があります」→ ○「生活リズムの安定が必要なため、日勤中心の働き方を希望しています」
- ✕「通院が必要で…」→ ○「月1回通院があるため、その日は半休をいただく可能性があります」
Dさんの場合は、まさにこの形でした。ナルコレプシーは生活リズムが読める働き方が合う人もいる持病なので、「日勤中心で、勤務時間が一定なら支障なく続けられます」「月1回の通院があります」と、条件と配慮の形に翻訳して伝えています。
整理の考え方は、「病名・制度利用の有無」「働き方の条件」「必要な配慮」の3つを分けることです。
病名そのものを詳しく話す必要はありません。相手が知りたいのは、実は「一緒に働くうえで、何を調整すればいいか」という具体的な情報だからです。
伝えた後に起きたこと


この記事でいちばん伝えたい場面です。Dさんが実際に、面接で正直に話した時のことを聞きました。



Dさん:「正直に話す瞬間は、とても緊張しました。相手の表情を見るのも怖くて、『嫌な顔をされたらどうしよう』『その場で評価が下がるんじゃないか』と不安でいっぱいでした」
でも、結果は違いました。



Dさん:「話し終えた後、面接官の方は嫌な顔ひとつせず、私の体調や働き方について真剣に質問してくださったんです。その姿勢が本当に嬉しくて、『ちゃんと私自身を見ようとしてくれているんだ』と感じることができました」



Dさん:「後ろめたさを抱えずに働けることや、困った時に相談しやすい環境を、自分自身の選択で手に入れられたことが何より嬉しかったです」



Dさんは「開示したから受かった」のではありません。開示しても、ちゃんと自分を見てくれる会社を選び抜いたんです。誠実に伝えることは、その会社が自分に合うかどうかを見極める、ふるいの役割も果たします。
制度は「劣等感」ではなく「お守り」


Dさんは、転職活動中に障害者手帳を申請しています。その受け止め方も、半年で大きく変わったと話してくれました。



Dさん:「以前は、障害者手帳を申請したり持ったりすることで『自分は周りの人とは違う』『普通ではないんだ』と感じてしまい、劣等感につながっていました。でも、自分の持病や生きづらさと向き合ってきた中で、抱えているハンデを補い、前を向くために利用できる制度なら、使えるものは使っていいと思えるようになりました」



Dさん:「手帳を持っていることが自分の価値を下げるのではなく、そう感じていたのは私自身の受け止め方によるものだったのだと思います。今では困った時に自分を守ってくれる『お守り』のように感じられるようになりました」
制度は、自分を守るために使っていい。この一言に、大きな変化が詰まっています。
具体アクション|今日からできること


- 「病名・制度利用の有無」「働き方の条件」「必要な配慮」の3つを分けて紙に書き出す
- 伝えるとしたら、条件の形でどう言い換えられるか考えてみる
- 判断に迷う場合は、専門の相談窓口(ハローワークの専門窓口・地域の職業相談機関など)に相談する
※開示義務の有無や制度の詳細は、記事だけでは判断できません。個別の状況は必ず専門窓口で確認してください。
まとめ|隠すことも、伝えることも、どちらも選んでいい


- ✅ 「隠すか話すか」の2択ではなく、選択肢は複数ある
- ✅ 判断の基準は「採用されるため」ではなく「長く続けられるか」
- ✅ 病名ではなく「働く上で必要な条件」として伝えると、相手は判断しやすくなる
- ✅ 誠実に伝えることは、自分に合う会社を見極めるふるいにもなる
Dさんが伝えて受かったから正解、というシンプルな話ではありません。伝えることで、「後ろめたさを抱えずに働く」という、Dさんが本当に望んでいたものを手に入れられたことが、この結末の核心です。
📖 あわせて読みたい:転職12社目・ナルコレプシー。隠さず伝えて内定した話(Dさんの転職ストーリー全編)
👺 パロからのひと言
持病や既往歴の話は、正解のない相談の中でも、とりわけ難しいテーマです。パロも「必ず伝えたほうがいい」とは言いません。ただ、伝えるかどうかで悩んでいる時点で、あなたはもう十分に誠実な人だと思います。
迷った時は、一人で決めずに相談してみてください。読んでくれてありがとうございました👺✨
伝えるかどうか、一人で決めなくていい
「持病を伝えるべきか、隠すべきか、ずっと迷っている」
そんな状態のまま、一人で抱え込んでいませんか。
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求人選びは、配慮に理解のある会社かどうかも見ておく
持病や体調面の事情がある場合、求人票だけでは「配慮に理解のある会社かどうか」まで分かりません。エージェント経由で事前に確認しておくと、面接での伝え方もスムーズになります。
👉 マイナビ転職エージェント
20〜30代の支援に強く、面談が丁寧。応募前に職場の雰囲気や配慮の実態について、担当者から情報を得られることがあります。
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求人数が多く、同じ職種でも働き方の条件(日勤中心・シフトの柔軟性など)で絞り込んで比較できます。
なお、開示義務の有無や制度の使い方といった専門的な判断は、エージェントではなくハローワークの専門窓口や地域の職業相談機関など、公的な窓口に確認するのが確実です。












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