「また辞めてしまった」
「自分は本当に忍耐力がない」
退職のたびに、そうやって自分を責めていませんか?
どうも、パロです👺
結論から言うと、仕事が続かない原因は「性格」や「忍耐力」ではないことがほとんどです。本当の原因は、合わない環境で耐え続けていたこと。
今回は、正社員3社を短期離職しながら、転職活動4ヶ月で「心から働きたい」と思える会社から内定を掴んだHさん(30代前半・男性)の実例をもとに、「続かない」の正体と、「続く仕事」の見つけ方を解説します。Hさんご本人の許可をいただき、相談中の実際のやり取りも交えてお届けします。
Hさんのプロフィール
- 年齢:30代前半・男性
- 前職:レンタカーの回送・洗車のアルバイト(9年4ヶ月。正社員としては3社を短期で経験)
- 退職理由:パワハラ・長時間労働・心身に負担のかかる業務など、合わない環境が続き、正社員のブランクは約10年
- 転職活動期間:約4ヶ月
- 内定先:不動産管理会社(建物巡回・入居者対応)
「短期離職=忍耐力不足」という思い込みの罠

Hさんは正社員3社を、それぞれ3ヶ月・10ヶ月・1年2ヶ月で退職した経験を持っています。相談に来てくれた当時、自分のキャリアをどう見ていたのか。実際のやり取りから振り返ってみます。
パロパロ:相談前は、ご自身のキャリアにどんな不安がありましたか?



Hさん:「短期離職も多く、正社員のブランクも長いので、こんな自分を採用してくれる企業なんてあるんだろうか、という不安がありました。経験のあるドライバー職にしか就けないんじゃないか、妥協した条件の会社にしか行けないんじゃないか、と思っていました」



パロ:当時は「自分は忍耐力がない」と責めていた時期もあったそうですね。



Hさん:「自分は他の人と比べてダメな人間だと、ネガティブに考えていました」
これ、キャリア相談でめちゃくちゃ多いパターン。
短期離職した人のほとんどが、原因を「自分の忍耐力のなさ」に求めてしまう。
でも、ちょっと立ち止まってほしいんです。
本当に考えるべき問いは「なぜ辞めたか」ではなく、「何が続かなくさせたか」。
主語を自分の性格から環境に変えるだけで、見えるものがまったく変わってきます。
Hさんの3社を分解したら、共通点が見えてくる


相談では、Hさんが辞めた3社の退職理由をひとつずつ分解していきました。
- 1社目(3ヶ月):パワハラを放置し、被害を受けた側を異動させる会社体制
- 2社目(10ヶ月):求人票は9時-18時なのに、実態は7時-21時の長時間労働
- 3社目(1年2ヶ月):60kgの手積みで腰を痛める業務に、上司の理不尽な言動
並べてみると、はっきりします。どれも「飽き」や「甘え」ではありません。心身の安全が守られない環境からの撤退です。
だからパロは、相談の場でHさんにはっきり伝えました。
「これは、辞めて正解だったケースです」
その言葉を聞いたときの気持ちを、Hさんはこう振り返っています。



パロ:「合わない環境で耐え続けていただけ」と聞いたとき、どう感じましたか?



Hさん:「自分のことを『続かないダメな人間』だと思っていた気持ちが、かなりラクになりました。『自分が悪いわけではなかった』と初めて肯定された感じで、嬉しかったです」
誤解しないでほしいのですが、「すべての退職が正しい」と言いたいわけではありません。
ただ、パワハラの放置や求人票と大きく違う労働実態のように、環境側に明らかな問題があるケースまで「自分の弱さ」として背負う必要はない、ということです。
逆の証拠——同じ人が、9年続いた職場があった


もうひとつ、決定的な事実がありました。
「忍耐力がない」はずのHさんが、レンタカーの回送・洗車のアルバイトを9年4ヶ月続けていたんです。
本当に続かない人が、9年続くはずがありません。では、この職場は何が違ったのか。一緒に分解してみると、こんな条件が揃っていました。
- 一人で黙々と進められる作業時間が長い
- 自分のペースで動ける裁量がある
- 人間関係が密すぎず、ほどよい距離感
- 働く前から仕事内容と環境をイメージできていた
——続かないのではなく、続く条件をまだ知らないだけ。
「辞めた理由」ばかり見ていると自己否定が深まりますが、「続いた理由」には、次の職場選びのヒントが詰まっています。
「続いた経験」から条件を抽出する3ステップ
ここからは、今日からできる実践編です。Hさんと実際にやった方法を、3ステップで紹介します。
STEP1:一番「ラク」だった仕事・時期を思い出す
これまでの仕事人生で、一番ラクに働けていたのはいつですか?
正社員でもアルバイトでも、部署が変わった一時期でも構いません。「成果を出した時期」ではなく「消耗しなかった時期」を探すのがポイントです。
STEP2:「なぜラクだったか」を感覚ベースで書き出す
「一人の時間が多かった」「終わりの時間が読めた」「怒鳴る人がいなかった」——立派な言葉にする必要はありません。感覚のまま、思いつくだけ書き出します。
STEP3:それを次の職場の「必須条件」に変換する


書き出した内容を、求人を見るときのチェック項目に変換します。Hさんの場合は「一人で黙々と進められる」「ルーティン性がある」「身体的負担が少ない」といった条件になりました。
この作業をやってから、Hさんの求人選びは目に見えて変わりました。



パロ:「絶対に避けたい条件」を書き出してから、求人選びに変化はありましたか?



Hさん:「NG条件に当てはまる部分があったら応募しない、という感じで、求人選びの判断に迷いがなくなりました」



パロ:求人ごとに「良い点・違和感・続けられるか」を書き出す作業もしましたね。



Hさん:「自分の思考が視覚化されることで、求人選びの精度が上がりました」
ここで大事な注意をひとつ。
性格を直そうとしないでください。環境を選び直してください。
「人と話すのが苦手だから克服しよう」ではなく、「人との関わりがほどよい職場を選ぼう」でいいんです。苦手の克服に使うエネルギーを、合う環境探しに回したほうが、ずっと早く人生がラクになります。
「環境のせいにする」のと「環境を選び直す」のは、まったく違う


ここまで読んで、こう感じた人もいるかもしれません。
「それって、ぜんぶ環境のせいにしているだけじゃないの?」「結局は甘えなんじゃないの?」と。
大事なところなので、はっきり分けておきます。この2つは、似ているようでまったくの別物です。
- 環境のせいにする=過去を恨んで止まること。「あの会社が悪かった」で思考が終わり、次の行動につながらない
- 環境を選び直す=事実を分析して次に活かすこと。「自分はこういう環境だと消耗する」と学び、次の選択を変える
Hさんがやったのは、後者です。
3社の退職理由を「ひどい会社だった」で終わらせず、「自分にとって何がアウトだったのか」という条件に変換していきました。だからこそ、第一志望に落ちても止まらず、次の一手を打ち続けられたんです。
過去の出来事は変えられません。でも、そこから何を学んで次の選択に活かすかは、自分で決められます。「環境を選び直す」は、責任を放棄する言葉ではなく、自分の人生のハンドルを握り直す言葉です。
「続かない」自分を責めていた人が、最後にたどり着いた言葉


捉え方が変わってからのHさんの転職活動は、決して一直線ではありませんでした。
条件がほぼ理想だった第一志望には、書類選考で落ちました。同じ職種の派遣求人に気持ちが流れかけた時期もありました。今の職場の状況が悪化していくなかで、「早く抜け出したいのに、転職先が決まっていないから辞められない」という板挟みも経験しています。



パロ:途中、心が折れそうになった瞬間はありましたか?



Hさん:「正直、途中で心が折れかけたときもありました。今の職場の状況がどんどん悪化していって、『早く抜け出したいけど、転職先が決まっていないから辞められない』という状況が本当に苦しかったです」
それでも、Hさんは行動を止めませんでした。
第一志望に落ちたときも「自分に価値がない」ではなく、「ブランクが長い今の自分を、相手が選ぶメリットがなかっただけ」と冷静に切り分けていたんです。
これは、最初に「自分が悪いわけではなかった」と捉え直せていたからこそできたこと。自己否定のループから抜けていたから、不採用を一つひとつの相性の問題として処理できたと思います。
そして5月下旬、当初はそこまで乗り気でなかった不動産管理会社の求人で、面接を通じて「ここでなら続けられそう」と確信。労働条件を書面で確認し、最初に作った軸と照らし合わせたうえで、納得して内定を承諾しました。
4ヶ月を振り返って、一番変わったのは何だったのか。最後に、こう話してくれました。



パロ:同じように「自分は続かない」と悩んでいる人へ、伝えるとしたら?



Hさん:「大事なのは、行動をやめないことです。書類選考や面接で落ちても、それは自分に価値がないということではなく、その会社と合わなかっただけ。諦めずに行動を続けていれば、必ず自分を必要としてくれる会社と出会えます」
「続かないダメな人間」と自分を責めていた人の言葉とは思えません。変わったのは性格ではなく、自分の捉え方と、環境の選び方でした。
まとめ|あなたが弱いのではなく、環境が合わなかっただけ


- ✅ 短期離職の原因は「忍耐力」ではなく「環境とのミスマッチ」であることが多い
- ✅ 「なぜ辞めたか」ではなく「何が続かなくさせたか」を分解する
- ✅ 「続いた経験」にこそ、次の職場選びの条件が眠っている
- ✅ 性格を直すのではなく、環境を選び直す
もちろん、次の職場で同じことを繰り返さないために、入社前の確認も大切です。求人票の読み方や面接での質問で、環境側の問題はかなり見抜けます(これは別の記事で詳しく解説しています)。
Hさんは「自分が悪いわけではなかった」と気づいたところから動き出し、4ヶ月後に「心から働きたい」と思える会社から内定を獲得しました。
📖 あわせて読みたい:正社員ブランク10年から内定。30代男性の転職4ヶ月(Hさんの転職ストーリー全編)
👺 パロからのひと言
正直、パロも転職7回ですから、「続かない人間」と言われたら世界代表クラスです。でも8社目の今の会社は6年続いています。変わったのは性格ではなく、選び方でした。
転職で後悔する人が1人でも減ればいいなと思ってます。読んでくれてありがとうございました!
「自分は続かない」と思い込む前に、ひとりで抱えなくていい
「また辞めてしまうかもしれない」
「自分に合う仕事が、どんなものなのか分からない」
「何を基準に次の会社を選べばいいのか、見当もつかない」
そんなモヤモヤを、ひと言ずつチャットで整理していきませんか?
Hさんも最初は、自分の「続く条件」を何ひとつ言葉にできていませんでした。でも、チャットで“ひと言ずつ”積み重ねた時間が、最後に「自分が悪いわけではなかった」という気づきと、4ヶ月後の内定につながりました。
相談実績1,000件以上|90日間じっくり伴走します。
答えを急がなくて大丈夫。あなたのペースで、自分の言葉になるまで一緒に並べていきます。













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