転職活動で10社落ちた人へ|内定までの平均は何社?調査と相談データで確かめた

転職活動で10社落ちた人へ

もう10社も落ちた。
周りはすぐ決まっているのに、自分だけどこにも受からない気がする…

転職活動で10社落ちると、心が折れそうになります。
「自分はどこからも必要とされていないのでは」と考えてしまう方もいます。

先に結論をお伝えします。
10社受けて内定が出ていないのは、珍しいことではありません。

転職が決まった人の平均応募数は、調査によって約8社から約32社まで幅があります。

ただし、10社すべて書類で落ちている場合は話が別です。
これは数の問題ではなく、見直すサインだと私は考えています。

申し遅れました、キャリア相談士のパロです👺
30代前半までに7回転職して8社を経験し、いまは8社目に腰を据えて働きながら、副業で1,000件を超えるキャリア相談を受けています。

相談を受けていると、まだ数社しか受けていない段階で、気持ちが折れかけている方によく出会います。

そこで今回は、公開されている調査の数字と、私の相談記録を並べて確かめてみました。
(ご本人が特定されないよう、内容は一部ぼかしています。結果は一人ひとりの状況によって異なります)

🗺 この記事は 転職完走ロードマップ STEP 3|書類をつくる の記事です。→ 前後のSTEPを見る(全行程マップ)

📌 この記事で分かること

  • 転職が決まった人の平均応募数(調査4つの比較)
  • 応募→書類→面接→内定の平均の流れと、かかる期間
  • 10社で内定が出ない人はどれくらいいるのか(ざっくり計算)
  • 相談記録から見えた、悩み始めるタイミングと、やることの分かれ目

結論:10社で内定がないのは珍しくありません。ただし書類で全部落ちているなら、数を増やす前に応募先と書類を見直します。

目次

転職で内定までに応募する数は、平均で何社?

転職が決まった人の平均応募数は調査によって大きく違う。対象が違うためで、10社は平均のあたり
転職が決まった人の平均応募数は調査によって大きく違う。対象が違うためで、10社は平均のあたり

まず、公開されている調査を並べます。

調査と対象応募面接内定
マイナビ「転職活動実態調査(2025年)」
2024年7月〜2025年6月に転職した20〜50代の正社員500人
13.6件3.8件2.3件
マイナビ「転職動向調査2025年版」
2024年に転職した20〜50代の正社員1,500人
9.0件3.8件1.6件
doda「転職成功者の平均応募社数」
2025年4月〜2026年3月にdodaのエージェントサービスで内定を得た人
31.9社ーー
リクナビNEXT(2017年3月調査)
5年以内に転職した20〜30代の正社員1,000人
7.5社3.4社1.4社

同じ「平均」でも、7.5社から31.9社まで、4倍以上の開きがあります。
調査の時期も、対象も違うからです。

dodaの数字は、エージェントを使って内定した人に絞った平均です。
エージェント経由は応募の手間が少ないぶん、数が増えやすいと私は見ています。

もう1つ、平均は一部の「たくさん応募した人」に引っぱられて上がります。
dodaの調査では、内定した人の66.4%が11社以上に応募していました。
一方、少し古いリクナビNEXTの調査では、1〜4社の人が59%、10社以上の人が25%です。

つまり、少ない数で決まる人もいれば、何十社も受ける人もいます。
そのなかで10社という数字は、多すぎるどころか、平均のあたりです。

私自身も、いまの8社目を探したときは、20社くらい応募しました。
10社は、私にとってもまだ途中でした。

応募→面接→内定の平均の流れ

応募はまず書類で減り、面接に進めるのはさらにその一部。転職が決まった人もたくさん落ちている
応募はまず書類で減り、面接に進めるのはさらにその一部。転職が決まった人もたくさん落ちている

次に、いちばん新しいマイナビの調査で、応募がどう減っていくかを見てみます。
すべて、転職が決まった人の平均です。

応募 13.6件

書類通過 5.1件

面接 3.8件

内定 2.3件

出典:マイナビ「転職活動実態調査(2025年)」2025年7月調査。応募はエージェント利用の場合、紹介された求人の件数。面接はマイナビ「中途採用・転職 総括レポート 2026年版」より

13.6件に応募して、書類が通るのは約5件。
転職が決まった人でも、応募の8割以上は内定に結びついていません。
(自分から辞退した分も含みます)

dodaの計算では、さらに多くなります。
応募した人の通過率から逆算すると、内定1社に面接5社、そのために応募27社が必要だそうです。

落ちるのは、特別なことではありません。
決まった人も、たくさん落ちたうえで決まっています。

かかる期間の目安

段階目安
転職を考え始めてから内定通知まで3か月未満が約7割、3か月以上が約3割
入社した会社に応募してから内定通知まで1か月未満が約6割、2か月未満が約8割
内定から入社まで(在職中に転職した人)1〜2か月が約6割、平均48.5日

(マイナビ「転職動向調査2026年版」2025年12月調査)

見てほしいのは、3か月以上かかった人が約3割いることです。
1か月、2か月で決まらなくても、遅れているとは言えません。

10社で内定ゼロは、どれくらい起きるのか

10社で内定がないのは計算でも珍しくない。ただし全部書類で落ちるのは別の話で、5社で1社も通らないなら見直す
10社で内定がないのは計算でも珍しくない。ただし全部書類で落ちるのは別の話で、5社で1社も通らないなら見直す

調査の数字を使って、ざっくり計算してみました。

もとにした数字1社あたりの内定の確率10社受けて内定0の人
マイナビ(応募13.6件→内定2.3件)約17%約16%(6人に1人)
doda(応募27社→内定1社)約4%約69%(3人に2人)

厳しくないほうの数字で計算しても、10社受けて内定が出ない人は6人に1人います。

この計算の前提
毎回同じ確率で、1社ごとの結果は関係し合わない、と仮定した私の計算です。
現実には人によって通りやすさが違うので、全部落ちる人はこの計算より増えやすくなります。
また、もとにした調査は転職が決まった人の数字で、決まらずに活動をやめた人は入っていません。あくまで目安として見てください。

ただし「10社すべて書類で落ちた」は話が別

同じように、書類だけで計算してみます。

書類の通過率5社すべて落ちる10社すべて落ちる
約37%(マイナビの平均)約10%約1%
20%(低めに見た場合)約33%約11%

通過率を低めに見ても、10社すべて落ちるのは9人に1人ほどです。
ここまで続くなら、運が悪いだけとは言いにくくなります。

だから私は相談で、5社出して1社も通らなかったら、応募先と書類を見直しましょうとお伝えしています。
「内定が出ていない」と「書類が全部落ちている」は、分けて考えてください。

未経験の仕事に挑むときは、通過率がもっと下がることもあります。
見直すのは、あなたが失格だからではありません。狙う先と伝え方を確かめるためです。

10社落ちたら、書類が何社通ったかを数える

10社落ちたら書類が何社通ったかを数える。平均に近ければ続け、少なければ幅を広げ、ゼロなら応募先と書類を見直す
10社落ちたら書類が何社通ったかを数える。平均に近ければ続け、少なければ幅を広げ、ゼロなら応募先と書類を見直す

ここまでの数字を、10社に置き換えてみます。
マイナビの平均なら、10社出して書類が通るのは約4社、面接は約3社、内定は1〜2社です。

これを物差しにして、あなたの10社の内訳を数えてみてください。

書類が通った数今の見立て次にやること
3社以上平均に近く、書類は働いています面接で止まっているなら面接を見直す
1〜2社低めですが、未経験の仕事や人気の条件ではこのくらいのこともあります応募先の幅を少し広げて続ける
0社見直すサインです数を増やす前に応募先と書類を見直す

落ちた社数より、どこで落ちたかのほうが、ずっと多くを教えてくれます。
10社という数字だけで、自分を判断しないでください。

相談記録を読むと、半分近くは5社以下で悩んでいた

相談記録には、まだ数社でつらくなる人と、たくさん受けても進まない人の2つの山があり、やることはそれぞれ違う
相談記録には、まだ数社でつらくなる人と、たくさん受けても進まない人の2つの山があり、やることはそれぞれ違う

ここからは、私の相談記録です。
文章で記録が残っている相談234件から、応募数が書かれた箇所を探して、1件ずつ読みました。
「落ちた」「しんどい」という話と一緒に、応募数がはっきり書かれていたのは15人です。

その時点の応募数人数
1〜5社7人
6〜12社0人
13〜30社5人
31社以上3人

この数字の見方
15人という小さな数字です。
相談に来るのはうまくいかず悩んでいる方が中心で、どれも活動の途中の数字なので、上の調査の平均と同じものではありません。
内定まで数字で追える方は少なかったので、平均は出していません。

それでも、2つのことが見えます。

1つ目は、15人のうち7人が、まだ5社以下の段階だったことです。

まだ2社しか選考が進んでいないのに、もうしんどいと話してくれた方もいました。
決まった人の平均から見れば、まだ手前です。

2つ目は、もう1つの山が13社以上にあることです。
こちらは、数を出しているのに、思うように進んでいない方たちです。

同じ「落ちてつらい」でも、5社以下の人と、たくさん受けている人では、やることが違います。

まだ5社以下でつらい人へ|判断するには早すぎます

まだ数社なら判断は早い。落ちたのは価値が低いからではなく場所と数の問題で、1〜2社で書類を変えない
まだ数社なら判断は早い。落ちたのは価値が低いからではなく場所と数の問題で、1〜2社で書類を変えない

未経験で、応募が集まりやすい人気の条件に絞って、3社に応募していた20代の方の相談です。
しっかり調べて準備した会社も含めて、3社とも書類で落ちてしまいました。

私はまず、こうお伝えしました。

パロ

3社落ちたのは、あなたの価値が低いからではありません。
戦っている「場所」と「数」の問題です。

人気の条件なら、10〜20社出すのは普通のことです。
3社は、そもそも結果を判断できる数ではありません。
そこで、応募先の幅を少し広げて、まずは10社を目標にしましょう、とお話ししました。

1〜2社落ちたくらいで、書類を変えない

1社落ちると、書類を直したくなります。
でも、ここで変えてしまうと、何が効いて何が効かなかったのか分からなくなります。

見直すのは、5社出して1社も通らなかったときで十分です。
それまでは、直すより、もう1社出すほうが先です。

たくさん受けても進まない人へ|数を増やす前に立ち止まる

たくさん受けても進まないときは、落ちて焦ってもっと応募するループを止め、何を基準に選ぶかを先に決める
たくさん受けても進まないときは、落ちて焦ってもっと応募するループを止め、何を基準に選ぶかを先に決める

たくさん応募しているのに決まらない。
この場合は、さらに数を増やしても、苦しくなるだけのことがあります。

インタビューに答えてくれたSさん(30代男性)は、約180社に応募し、一次面接に進めたのは13社ほどでした。
落ちて、焦って、もっと応募して、また落ちる。
そのループを、転職の焦りを手放すにはで振り返ってくれています。

40代後半で子育て中の方は、約5か月で約200社に応募しました。
内定は6社まで出ましたが、条件が合わず、すべて辞退。
年収の下限を数字で決めてから、7社目で決めました(子育て中の転職で後悔しない3つの決め方)。

どちらも、行動量が足りなかったわけではありません。
数を増やす前に、何を基準に選ぶかを決める。
数を出しても苦しいときは、ここに戻ってきてください。

止まっている場所によって、見直すところも変わります。
書類なら書類選考が通らない人へ、面接なら面接に落ち続ける人へ、内定が出ても決められないなら内定承諾に迷う時の判断基準を読んでみてください。

やめるのではなく、時期を変える判断もある

在職中に10社以上応募し、最終面接まで進んだ会社も見送りになった方がいました。

途中でその方にお伝えしたのは、書類が3割通っているのは悪い数字ではないこと。
そして、決めていた期限までに決まらなくても、それは失敗ではないということです。
在職中なら、収入は止まっていません。

その方は活動をいったん休み、時期を改めてもう一度動くと決めました。
休むことと、あきらめることは別です。

折れないために、最初に決めておく3つのこと

折れないために最初に決めるのは、応募数の見込み、同時に動かす数、見直す基準と休む基準の3つ
折れないために最初に決めるのは、応募数の見込み、同時に動かす数、見直す基準と休む基準の3つ

① 応募数の見込みを先に持つ

私がよくお伝えする見込みは、1〜3か月で10〜20社です。
5社出して面接1社、内定までに面接3〜4社と考えると、15〜20社になります。

もちろん人によって変わります。
それでも、先に見込みを持っておくと、10社落ちても「まだ途中だ」と思えます。

② 同時に3〜5社を動かす

応募先が少ないと、1社の結果に気持ちが集まります。
「ここがダメなら、もう次がない」と感じやすくなります。

何社か並行していれば、1社落ちても活動は止まりません。
1社決まるか落ちるたびに、1社足していきます。
進め方は在職中の転職活動の進め方に書いています。

③ 見直す基準と、休む基準を決めておく

書類が通らず、嫌になって活動をやめる。
それを何度か繰り返していた方の相談を受けたことがあります。

私がお伝えしたのは、能力不足というより、「消耗戦」に入っているということでした。
書類で落ちる、良い求人が見つからない、不採用で自分を責める。
これが続くと、誰でも削られます。

必要なのは、気合いではありません。
通りやすい形に整えて、求人の取り方を変えることです。
落ちた直後の気持ちの立て直し方は、転職で落ちた後の立ち直り方も読んでみてください。

心と体がしんどいときは
眠れない日が続く、朝になると体が動かない。
そんなときは、応募より先に休むことを優先してください。
つらい状態が続くときは、医療機関に相談しましょう。

お見送りが続いていた方が、ある週に3社から内定をもらった、という相談もありました(オファー面談で聞くことで紹介しています)。
結果がいつ出るかは、誰にも読めません。

よくある3つの質問

Q. 少ない応募で決まる人もいますか?

います。
少し古い調査ですが、リクナビNEXTの調査では、転職した人の59%が1〜4社の応募でした。
少なくて決まることも、多くてもおかしくないことも、どちらもあります。

Q. 30代・40代だと、応募数は変わりますか?

マイナビの調査(2025年)では、男性30代が13.7件、女性30代が7.9件、男性40代が10.0件、女性40代が7.2件でした。
1つの区分の人数は多くないので、大まかな目安として見てください。

Q. 何か月たっても決まらないと、遅いですか?

先ほどの調査では、考え始めてから内定まで3か月以上かかった人が約3割、1年以上の人も約6%いました。
在職中で収入があるなら、焦って決めるほうが後悔につながりやすいと私は考えています。

まとめ|10社は、まだ途中です

10社はまだ途中。落ちるのは特別ではなく、書類が何社通ったかを数えて、次の1社を決める
10社はまだ途中。落ちるのは特別ではなく、書類が何社通ったかを数えて、次の1社を決める

最後に、要点をまとめます。

  • 転職が決まった人の平均応募数は、調査によって約8社から約32社。10社は平均のあたり
  • 決まった人でも、応募の8割以上は内定に結びついていない
  • 10社受けて内定0の人は、ざっくり計算で6人に1人以上いる
  • ただし5社出して1社も通らないなら、応募先と書類を見直す
  • 10社落ちたら、書類が何社通ったかを数える
  • 5社以下なら数を増やす。たくさん受けても進まないなら、数の前に選ぶ基準を見直す

落ちた数は、あなたの価値を決めるものではありません。
今どこにいるのかを数字で確かめて、次の1社を決めていきましょう。

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