転職前にやるべきこと|「価値観の棚卸し」で自分に合う仕事が見つかる

どうも、パロです👺

転職7回・8社。ほめられた経歴ではありませんが、そのぶん「転職で後悔する人には、動き出す前に共通の”抜け”がある」ことにも気づけました。その抜けとは——自分の価値観を、一度も棚卸ししていないことです。

履歴書を書く。エージェントに登録する。求人を眺める。どれも大事な準備です。でも、その前に「自分は何を大切にしたいのか」を言葉にしておかないと、転職活動の途中で必ず迷子になります。

今日は、転職活動を始める前にやっておきたい「価値観の棚卸し」を、私が相談の現場でも使っている3つのステップに整理してお伝えします。記事の後半では、この棚卸しをやりきったことで、年収200万円ダウンの内定をあえて選び、それでも「納得できた」相談者Sさんのリアルな話も織り交ぜていきます。

📌 この記事で分かること

  • 履歴書やエージェント登録より先に、価値観の棚卸しをやるべき理由
  • 迷わない転職の土台になる「価値観の棚卸し」3つのステップ
  • 一人での棚卸しに限界がある理由と、その乗り越え方
  • 価値観を整理して年収200万円ダウンの内定を選び、納得できた相談者Sさんの実話

結論:自分の軸=価値観が定まると、条件や知名度に振り回されなくなります。動く前に、まず棚卸しを。

目次

転職前にやるべきこと|価値観の棚卸し・3つのステップ

価値観の棚卸しといっても、難しく考える必要はありません。私が相談の現場でお伝えしているのは、次の3ステップだけです。

  1. 自分の人生で何を大切にしたいかを書き出す
  2. 何をするとき、楽しいか・得意か・夢中になれるかを書き出す
  3. ①②に優先順位をつけ、妥協点も用意する

順番に、ひとつずつ見ていきましょう。

① 自分の人生で何を大切にしたいかを書き出す

転職は、人生の目的を叶えるための「手段」のひとつだと私は考えています。だからこそ、手段を選ぶ前に「どんな人生を送りたいのか」をはっきりさせておくことが先決です。

いきなり「転職の軸は?」と聞かれても答えづらいもの。まずは仕事から離れて、これからの人生でやりたいこと・大切にしたいことを、思いつくままに紙に書き出してみてください。家族との時間、お金、健康、住む場所、挑戦したいこと——なんでも構いません。

ポイント

  • やりたいことを、良し悪しを判断せず自由に書き出す
  • それを20代・30代・40代と年代に当てはめ、達成したい時期を決める
  • 達成のために必要な費用・手順まで書き出して具体化する

漠然と頭の中で考えるより、明文化して時期と手順まで落とし込むと、「じゃあ今の自分は何をすべきか」が一気に見えてきます。転職はゴールではなく、その手順のひとつにすぎない——そう気づけると、視野がぐっと広がります。

たとえば「40代までに、家族と一度は海外で暮らしてみたい」と書けたなら、そのために必要な語学力・貯蓄・働き方が逆算で見えてきます。ぼんやりした願望が、「じゃあ今月やること」にまで降りてくる。ここまで具体化して初めて、価値観は転職の判断基準として機能し始めます。

パロ

相談に来る方の多くが、いきなり「良い求人はどれ?」から入ろうとします。でも、大切にしたいことが決まっていないと、どんな求人を見ても「良さそうだけど、本当にこれでいいのかな」で止まってしまうんです。まずは自分の人生から、ね。

② 何をするとき、楽しいか・得意か・夢中になれるかを書き出す

①で「大切にしたいこと」を書き出したら、次は自分の強みに目を向けます。具体的には、次の3つの問いに答えていく作業です。

  • 自分は何をするとき、楽しいと感じるか
  • 自分が得意なことは何か(人からよく頼まれること)
  • 時間を忘れて夢中になれることは何か

なぜこの3つが大切なのか。それは、楽しい・得意・夢中になれる仕事ほど、無理なく続けられるからです。継続こそ力なり。どんな仕事も、続けられなければ実になりません。逆に、条件だけで選んだ仕事は、しんどくなった瞬間に「なんで自分はこれをやっているんだろう」と足が止まってしまいます。

「得意なことなんて、自分にはない」と感じる人もいます。でも得意は、人から自然と頼まれることの中に隠れていることが多い。過去に褒められた経験、頼りにされた場面を思い出してみてください。そこに、あなたが気づいていない強みのヒントがあります。

逆に、どれだけ条件が良くても「楽しくない・苦手・興味が持てない」仕事は、いずれ心がすり減っていきます。私自身、「稼げるから」という理由だけで選んだ仕事は、ことごとく長続きしませんでした。楽しい・得意・夢中——この3つは、あなたが無理なく働き続けられる会社を選ぶための、大事なコンパスになります。

パロ

「好きを仕事に」まで気負わなくて大丈夫。「これなら苦にならない」くらいの温度感で十分です。相談の現場でも、”苦にならないこと”を軸に置いた方のほうが、転職後に長続きしている印象があります。

③ ①②に優先順位をつけ、妥協点も用意する

①で「大切にしたいこと」、②で「楽しい・得意・夢中になれること」を書き出しました。最後のステップは、それらを現実の転職に落とし込むための優先順位づけです。

ここで大事な前提がひとつ。書き出したことが、一度の転職ですべて叶うことは、まずありません。年収も、やりがいも、休日も、人間関係も——全部100点の会社なんて、残念ながら存在しないんです。

だからこそ、「絶対に譲れない軸」と「譲ってもいい条件」を分けておくことが必要になります。

  • 書き出した項目に、上から順に優先順位をつける
  • 「これだけは外せない」という譲れない軸を、2〜3個に絞る
  • それ以外は「叶えばうれしい妥協点」として、あらかじめ用意しておく

優先順位と妥協点をセットで持っておくと、求人を前にしたときの判断が驚くほど速くなります。「年収は少し下がるけど、譲れない”働き方”は満たしている。ならOK」——こんなふうに、自分の中に判断のものさしができるんです。

妥協点を先に決めておくことには、もうひとつ効果があります。それは、選んだあとに後悔しにくくなること。「譲れない軸は満たしている。妥協したのは、もともと譲ってよかった条件だけ」——そう整理できていれば、入社後に「やっぱり違ったかも」と揺り戻される場面が、ぐっと減ります。

パロ

ここでよくあるのが、譲れない軸を5個も6個も挙げてしまうパターン。それだと該当する求人がゼロになって、また動けなくなります。本当に外せないものは、意外と2〜3個。そこまで削れるかどうかが勝負どころです。

書き出すだけでは終わらない。一人の棚卸しには限界がある

ここまで3ステップを紹介してきましたが、正直にお伝えします。
一人での棚卸しには、限界があります。

いざ「大切にしたいこと」を書こうとすると、多くの人が自分の本音ではなく「世間の正解」を書いてしまうんです。「年収は高いほうがいい」「大企業のほうが安心」「やりがいのある仕事が立派」——どれも間違いではないけれど、それが”あなたの”価値観とは限りません。

しかも厄介なことに、一人で書いた軸にはなかなか自信が持てません。「これで合ってるのかな」「考えが浅いだけかも」と、書いたそばから疑ってしまう。結局、棚卸しをしたはずなのに、また求人サイトの条件検索に戻ってしまう——これが、一人でやることの一番の落とし穴です。

ねこもじ

価値観を書き出してはみたけど、これって本当に”自分の”価値観なのかな…。なんだか世間体で選んでる気もするし、この軸で合ってるのか自信が持てないんだよね。

パロ

その”モヤモヤ”、めちゃくちゃ大事なサインです。自信が持てないのは、あなたの考えが浅いからじゃない。一人だと、自分の思い込みや世間の声を客観視できないだけ。誰かに問いかけてもらいながら整理すると、驚くほどスッと”本当の軸”が出てきますよ。

実際、私の相談者・Sさん(30代男性・人材開発職)も、まさにこの壁にぶつかっていました。Sさんは以前、合わない環境で頑張りすぎて適応障害になり、休職を経験した方です。だからこそ次の転職では慎重で、でも慎重すぎるあまり、逆に一歩も動けなくなっていました。

キャリア相談を通じて価値観を一つひとつ整理していった結果、Sさんがたどり着いた譲れない軸は「安心して長く働ける環境」でした。その軸が定まってからのSさんは、強かった。最終的に、年収が200万円ダウンする内定を、あえて選んだんです。数字だけ見れば”下がる”転職。それでもSさんは、「これは逃げじゃない。自分の軸に沿った選択だ」と、心から納得していました。

軸が定まっていなければ、年収ダウンの内定なんて怖くて選べません。棚卸しをやりきったからこそ、条件の数字に振り回されずに決断できた——Sさんは、その良い例です。一人では見えなかった”本当の軸”を、対話を通じて言葉にできたことが、決め手になりました。

誤解しないでほしいのは、これは「一人でやっても意味がない」という話ではないということ。まずは自分の手で書き出すことが、何よりのスタートです。ただ、書いたあとに「これで合っているか」を一緒に確かめてくれる相手がいると、棚卸しの精度は一段上がる。Sさんにとっては、それがキャリア相談でした。

📖 あわせて読みたい:「逃げの転職」だと思っていたけど。キャリア相談をして年収200万円ダウンの内定を選んだ理由

📖 あわせて読みたい:転職の軸が決まらない3つの原因|ぐるぐる思考を抜け出す方法【体験談】

まとめ|価値観の棚卸しが、迷わない転職の土台になる

  • ✅ 履歴書やエージェント登録より先に、まず「価値観の棚卸し」から始める
  • ✅ ①人生で大切にしたいことを、年代・費用・手順まで具体的に書き出す
  • ✅ ②楽しい・得意・夢中になれることを書き出し、続けられる仕事の軸にする
  • ✅ ③優先順位をつけ、譲れない軸は2〜3個に絞って、妥協点も用意しておく
  • ✅ 一人だと「世間の正解」を書きがち。軸に自信が持てないのは、自然なこと
  • ✅ 軸が定まると、Sさんのように条件の数字に振り回されず決断できる
  • ✅ 迷ったら一人で抱えず、誰かに問いかけてもらいながら棚卸しする

価値観の棚卸しは、派手さのない地味な作業です。でも、この土台があるかないかで、転職活動の「迷子になりやすさ」はまるで変わります。求人に一喜一憂して疲れてしまう人と、静かに「自分の基準」で選べる人。その差は、たいていここにあります。

転職はリスクを伴いますが、価値観の棚卸しはノーリスク。むしろ、やらずに動き出すほうが、あとで迷ってしまうリスクになります。自分の軸さえ定まっていれば、転職活動の途中でどんな選択を迫られても、あなたはもう迷子になりません。

まずは紙とペンを用意して、①から書き出してみてください。その一歩が、迷わない転職の土台になります。

それでは今日は、このへんで。
ではでは。読んでくれてありがとうございました👺✨

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