Sさん:「自分なりに軸を定めてみたけれど、他にも可能性があるのではないかと目移りしているような状態でした」
そう振り返ってくれたのは、Sさん(30代・女性)。
派遣で働きながら、正社員を目指して転職活動をしていました。
キャリアカウンセラーへの相談、自己分析プログラム、AIとの壁打ち、コーチング。
やれることは、ほとんどやり尽くしていた人です。
それでも、職種も業界も絞れませんでした。
そのSさんが、約1か月のチャット相談を経て、事業会社の社内IT部門に正社員として内定しました。
どうも、パロです👺
今回はSさんご本人の許可をいただき、相談前の迷いから内定までを、インタビューの言葉でたどります。
先にお伝えしておくと、この話には「目からウロコ」の瞬間は出てきません。
答えが出ないのは、材料が足りないからとは限らない。
そういう話です。
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Sさんのプロフィール|自己分析をやり尽くした30代・派遣


ばらばらに見えた職歴にも、共通点がありました。
相談を始めたときのSさんです。
- 30代・女性
- 職歴:メーカー等でWeb担当 約4年 → RPAエンジニア(SES企業)約3年 → IT企業のマーケティング部門アシスタント(派遣)約1年。IT関連の経験は合わせて約8年
- 相談時の状態:派遣で働きながら正社員を目指して転職活動中。職種・業界を絞れずにいた
- 相談前に試していたこと:キャリアカウンセラーへの相談、自己分析プログラムの受講、AIとの壁打ち、コーチング
- 相談期間:約1か月
- 結果:事業会社の社内IT部門(社内SE+業務改善)に正社員として内定
経歴だけを見ると、Web担当、RPAエンジニア、派遣のアシスタントと、職種はばらばらに見えます。
Sさん自身も、この3つをどうつなげればいいのか分からずにいました。
第1章|相談前:自己分析をやり尽くしても、答えが出なかった


Sさんの悩みは、昨日今日に始まったものではありませんでした。



パロ:「どう生きたいか分からない」という悩みは、いつ頃からありましたか?
Sさん:「具体的に悩み始めたのは大学の就活ごろです。」
相談を考え始めた頃の気持ちも、率直に話してくれました。
Sさん:「自分が何をしたいのか、どう生きたいのかなど、自分の望んでいることが見えずもやもやしていました。転職したいけれど、年齢的にも失敗できないという焦りや、後悔するのが怖いという気持ちもありました。」
カウンセリングも、自己分析のプログラムも、コーチングも受けてきた。
それでも答えにたどり着かなかった理由を、Sさんはこう振り返っています。



パロ:いろいろ試しても解決しなかったのは、なぜだと思いますか?
Sさん:「周りの目を気にしたり、思い込みなどが多すぎたりして、自分の本心にたどり着くことができなかったからだと思います。」



パロ:「カウンセリングだと聞き役になってしまう」と感じていたのは、なぜですか?
Sさん:「様々なカウンセラーに相談しましたが、悩んでいることに対して途中からカウンセラーの方の自論で諭されるような形になることが多かったためです。」
👺 パロのひとこと解説
Sさんに足りなかったのは、努力でも情報でもありません。
自己分析の材料は、もう十分にそろっていました。
足りなかったのは、その材料を本人の言葉のまま整理してくれる相手です。
相手の結論に寄せられてしまうと、本心はまた奥に引っ込んでしまいます。
欲しかったのはアドバイスではなく、自分の言葉を整理する時間だった。
第2章|相談でやったこと:答えを探すのではなく、言葉にしていった


約1か月の相談で、パロは新しい答えを渡していません。
やったのは、Sさんの中にある材料を一緒に並べて、言葉にしていくことでした。
大きく分けると、次の5つです。
それぞれ、テーマ別の記事で詳しく書いていきます。
① 過去の仕事選びを「何を求めて、何を避けて選んだか」で振り返る
3つの職歴を、選んだ理由と避けたかったものから見直しました。
そこから「必要とされたい」という願いが見えてきました。
📖 詳しくは:自己分析に行き詰まったときの振り返り方(近日公開)
② 3つの職歴の共通点から、強みを言葉にする
Web担当では要件をまとめて制作会社に依頼し、RPAでは顧客のヒアリングと要件定義を担当し、派遣では、複雑で属人的だった自分の業務を、手順書にしっかりまとめていました。
3つに共通していたのは、「人の困りごとを聞き取って、整理して、形にする」ことでした。
作る人ではなく、作る前を担う人。
それが、Sさんの強みでした。
📖 詳しくは:強みを言葉にする方法(近日公開)
③ 面接で答えに詰まった質問の答えを組み立てる
選考の途中、ある会社の面接で、仕事の動機を掘り下げる質問にうまく答えられないことがありました。
その質問への答えの骨子を、一緒に組み立て直しました。
📖 詳しくは:面接で内面を掘り下げられたときの答え方(近日公開)
④ 「暇な職場」を避けるための求人の見方
Sさんには、「やることがなく暇で、スキルが付かない職場は避けたい」という条件がありました。
求人票のどこを見れば、それを見分けられるかを共有しました。
📖 詳しくは:暇な職場を見極める求人票の読み方(近日公開)
⑤ 「熱い情熱がなくても動ける」という捉え直し
相談の最後には、主体的に動くのは性格ではなく技術だ、という話をしました。
強い情熱がなくても、軸があれば人は動けます。
📖 詳しくは:情熱がなくても転職の軸は作れる(近日公開)
👺 パロのひとこと解説
どれも、Sさんがもともと持っていたものです。
パロがしたのは、質問をして、出てきた言葉を並べ直すことでした。
自己分析をやり尽くした人に必要なのは、新しい答えではなく、答え合わせの相手です。
第3章|軸が腑に落ちた瞬間:「ただの主観ではなかった」


それが「ほっとした」の正体でした。
では、どこで軸が腑に落ちたのでしょうか。



パロ:「これが自分の軸だ」と腑に落ちたのは、どのあたりでしたか?
Sさん:「『人の困りごとを聞き取って、整理して、形にする』のあたりです。自分なりに定めていた軸と合っていたので、ただの主観ではなかったことが証明されたような、ほっとした感覚でした。」
ここで大事なのは、新しい発見ではなかったことです。
Sさんはもともと自分なりの軸を持っていて、それが第三者の目にも同じ形に見えた。
そこで初めて、軸が自信に変わりました。



パロ:相談の中で「ハッとした」瞬間はありましたか?
Sさん:「特にはありませんでした。ネガティブな意味ではないです。これまでさんざん自己分析を行ってきたので、ある意味自分の情報は出そろっている状態でした。今回の相談では、それを第三者に客観的に言語化・整理してもらうことで、自信がつけられ、理解も深まったのが意義深かったです。」
👺 パロのひとこと解説
劇的な気づきがなくても、相談は前に進みます。
むしろ自己分析を重ねてきた人ほど、答えの材料はもう手元にあります。
新しい答えより、自分の答えへの確信が欲しかった。
Sさんの1か月は、その確信をつくる時間でした。
第4章|転職活動の変化と、内定まで


判断が速くなりました。
軸が言葉になってから、転職活動の進み方が変わりました。



パロ:求人の見方は、相談の前と後でどう変わりましたか?
Sさん:「相談を受ける前は自分の軸に自信が持てず、色々な職種の求人を見ていました。相談後は自分の軸が定まり、取捨選択ができるようになりました。」



パロ:転職活動の進み方にも、変化はありましたか?
Sさん:「見る職種の範囲を絞ることができたため、労力が減りました。また、求人票もポイントを絞って確認することができるようになり、判断が速くなりました。」
ただ、順調なことばかりではありませんでした。



パロ:転職活動の中で、いちばんしんどかったのはどんな瞬間でしたか?
Sさん:「転職エージェントに門前払いされたときです。自分の市場価値のなさをつきつけられた気がしてつらかったです。」
並行して受けていた別の会社は、不採用でした。
それでもSさんは最終面接を落ち着いて受け、相談を始めて約1か月で内定をもらいました。
内定先は、こんな職場です。
- 事業会社の社内IT部門(社内SE+業務改善)
- 入社後2〜3か月は基盤運用・ヘルプデスク、その後は業務改善・DX推進が8割の予定
- IT部門は管理職2名とメンバー6名の体制



パロ:内定先を選んだ決め手は何でしたか?
Sさん:「自分の軸に沿った仕事・環境なのか、という点でした。(『人の困りごとを聞き取って、整理して、形にする』という強みを活かせる・身近な人をサポートできる)そのほかに、面接での雰囲気・給料・通勤時間も考慮しました。」
業務量と業務内容を確認したうえで、Sさんは内定を承諾しました。
👺 パロのひとこと解説
軸が決まると、求人選びが「全部見る」から「外していく」に変わります。
見る求人が減るぶん、1社ずつの判断が速く、深くなります。
門前払いのつらさは、本物です。
ただ、それはあなたの価値を決めつけるものではありません。
📖 選考に落ちたあとの立て直し方は、転職で落ちた後の立ち直り方にまとめています。
軸は、求人を増やすためではなく、減らすためにある。
第5章|今の気持ち:迷いは消えなくても、決められる


それで十分です。



パロ:相談を通して、いちばん変わったことは何ですか?
Sさん:「迷いが減ったことです。今回の決断(転職先の決定)は、今出せる結論の中で一番精度の高いものだと思っています。そのため、ひとまずこの決断に集中しようと、シンプルな気持ちになっています。相談していなければ、まだあちこち目移りしていたと思います。」



パロ:新しい仕事への気持ちはどうですか?
Sさん:「自分の知識や経験を活かしながら、さらに成長していくことへの楽しみが7割、期待されているようなパフォーマンスが出せず失望されることへの不安が3割といった気持ちです。」
👺 パロのひとこと解説
不安が3割あるのは、自然なことです。
迷いや不安がゼロになってから決める人は、ほとんどいません。
パロ自身、7回転職して、8社目でようやく約7年続いています。
それでも、しんどい日や迷う日はあります。
続いているのは、迷ったときに戻れる基準を言葉にしていたからでした。
迷いが消えるのではなく、迷いながらも決められるようになる。
Sさんの「ひとまずこの決断に集中しよう」は、まさにその状態です。
第6章|Sさんから、同じように悩んでいる方へ



パロ:相談サービスを使うか迷っている人に、伝えたいことはありますか?
Sさん:「悩んでいる時はどうしても自分でぐるぐると考えてしまいがちなので、第三者から客観的に見てもらうことがとても大切だと思います。自己分析に行き詰まりを感じたら、相談サービスを受けてみるといいと思います。自分の考えの答え合わせができたり、新しい視点で自分の考えが強化されたりするので、自信がつきます。どんな文章を送っても穏やかに受け止め、丁寧に回答していただけます。現実に即した具体的なアドバイスもいただけるので、大変心強いサポートだと思います。」
「軸が決まらない人へのひと言」もお願いしましたが、Sさんからは「人それぞれ状況が全然違うため、全般的に言えることが思いつかなかった」という返事でした。
無理に一般論を言わないところにも、Sさんの誠実さが出ていると思います。
まとめ|自己分析に行き詰まったら、「答え合わせ」の相手を持つ


Sさんの約1か月を振り返ります。
- ✅ 自己分析をやり尽くしても答えが出ないのは、材料不足とは限らない
- ✅ 足りなかったのは、第三者と一緒に言葉にして確かめること
- ✅ 3つの職歴の共通点から「人の困りごとを聞き取って、整理して、形にする」という強みが見えた
- ✅ 軸が定まると求人の取捨選択ができ、判断が速くなった
- ✅ 迷いがゼロにならなくても、「今出せる一番精度の高い結論」に集中できるようになった
今日からできることを、ひとつだけ挙げます。
これまでの自己分析のメモを、1枚に並べてみてください。
新しいワークを増やす必要はありません。
並べたものを信頼できる誰かに見せて、「どう見える?」と聞くだけで十分です。
ひとりで見るとばらばらでも、外から見ると1本の線が見えることがあります。
自分の答えを、ひとりで確かめなくていい
「自己分析はもうやった。でも決められない」
「やりたいことも強みも、言葉にならない」
「この軸で本当にいいのか、確かめる相手がいない」
そんなときは、手元の材料をそのまま持ってきてください。
チャットで一つずつ並べながら、あなたの言葉にしていきます。
はじめの3往復は無料です。
続けて伴走する場合は30日5,500円(税込)です。くわしくはサービスページをご覧ください。
答えを押しつけず、あなたの中にある材料から一緒に整理します。


📚 Sさんの転職ストーリー|テーマ別の深掘り記事
Sさんのストーリーで出てきたテーマを、1本ずつ深掘りしていきます(順次公開予定です)。
- ②自己分析に行き詰まったときの、過去の仕事の振り返り方
- ③「私ができるなら誰でもできる」を抜け出す、強みの言語化
- ④面接で内面を掘り下げられたときの答え方
- ⑤「暇な職場」を避ける求人票の見方と確認のしかた
- ⑥熱い情熱がなくても、転職の軸は作れる
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※この記事はパロ👺が担当した実際のキャリア相談をもとに、本人の許可を得て作成しました。













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