公務員から民間へ転職する30代へ|後悔しない5つのステップ

公務員から民間へ転職する30代へ|後悔しない5つのステップ

公務員を辞めて、民間で働いてみたい。
でも30代からで通用するのか、辞めて後悔しないか、怖くて動けない…

安定していると言われる公務員を辞めるのは、勇気がいりますよね。
周りに相談しても「もったいない」と言われ、気持ちを話せる相手も少ないかもしれません。

先に結論をお伝えします。
30代でも、公務員から民間への転職はできます。
ただし、辞める理由を言葉にしないまま動いたり、公務員の経験を民間の言葉に直さないまま応募したりすると、遠回りや後悔につながりやすくなります。

申し遅れました、キャリア相談士のパロです👺
30代前半までに7回転職して8社を経験し、いまは8社目に腰を据えて働きながら、副業で1,000件を超えるキャリア相談を受けています。
公務員の方からの転職相談も、これまで何度も受けてきました。

この記事では、相談の実例をもとに、公務員から民間へ移るときに後悔しないための5つのステップをお渡しします。
(ご本人が特定されないよう、内容は一部ぼかしています。結果は一人ひとりの状況によって異なります)

🗺 この記事は 転職完走ロードマップ STEP 1|軸をつくる(自己理解) の記事です。→ 前後のSTEPを見る(全行程マップ)

📌 この記事で分かること

  • 30代の公務員から民間への転職は「厳しい」のか
  • 辞める前に確かめたい、公務員を辞めて失うもの
  • 公務員の経験を民間の言葉に直す方法(早見表つき)
  • 自己分析と応募を並行して進める理由
  • 民間に入ってからの3か月の過ごし方

結論:30代でも転職はできます。後悔しないためには、①辞める理由と軸を言葉にする ②経験を民間の言葉に直す ③自己分析と応募を並行する ④在職中に動く ⑤入社後の3か月を想定しておく、の5つを押さえてください。

目次

30代の公務員から民間への転職は「厳しい」?

「公務員は民間で通用しない」という話を聞いて、不安になっている方も多いと思います。
でも、相談を受けてきた立場から言うと、決め手になるのは「公務員だったかどうか」ではありません。
これまでの経験を、民間の採用担当者に伝わる言葉で語れるかどうかです。

以前、アラサーの地方公務員の方から相談を受けたことがあります。
その方は、自己分析を一人で続けるうちに、どこにも応募できなくなっていました。
その後、約1年半かけて、希望どおりの職種と条件で民間への転職を決めています。

時間はかかりました。
それでも、公務員から民間へ移る道は、ちゃんとあります。

辞める前に確かめたい、公務員を辞めて失うもの

公務員を辞めて失うもの:身分の安定・失業給付(雇用保険は原則なし)・退職手当。だからこそ在職中に動く
公務員を辞めて失うもの:身分の安定・失業給付(雇用保険は原則なし)・退職手当。だからこそ在職中に動く

動き出す前に、公務員を辞めると何が変わるのかを、冷静に確かめておきましょう。
あとで「知らなかった」と後悔しやすいのは、次の3つです。

① 身分の安定

公務員は、法律で身分が守られています。
民間では、会社の業績や組織の変化で、仕事内容や働く場所が変わることもあります。
「安定」をどのくらい大事にしたいかは、人によって違います。ここは自分の軸と照らし合わせてください。

② 失業給付(公務員は雇用保険に入っていない)

見落としやすいのがここです。
公務員は原則として雇用保険の対象外のため、民間の会社員のような失業給付(基本手当)はありません。
退職手当が失業給付に相当する額に満たない場合に、その差額が出る制度(失業者の退職手当)はありますが、勤続年数などの条件があります。

つまり、辞めてから仕事を探すと、収入が途切れたまま活動することになりやすいということです。
公務員の方こそ、在職中に動くことをおすすめします。

※制度の条件は、国家公務員は法律、地方公務員は自治体の条例で決まっていて、所属先によって違います。退職手当や失業者の退職手当の扱いは、所属の人事担当課で確認してください。(2026年10月時点の内容です)

③ 退職手当と福利厚生

退職手当は、勤続年数や退職の理由(自己都合かどうか)によって金額が変わります。
辞める時期によって受け取る額が変わることもあるので、先に確かめておくと安心です。

ステップ1|「なぜ辞めたいか」と、自分の軸を言葉にする

最初にやるのは、求人を見ることではありません。
「なぜ辞めたいのか」と「次の仕事で何を大事にしたいのか」を言葉にすることです。

辞めたい理由をそのまま裏返すと、次の職場に求める条件(軸)が見えてきます。
軸の決め方は、転職の軸は「興味」より「続けられるか」で決めるでくわしく紹介しています。

「残る」と決めるのも、立派な答え

以前、転職活動をした結果、今の職場に残ると決めた公務員の方がいました。
その方は、自分の価値観を整理するなかで、「家族が安心して暮らせることがいちばん大事」だと気づきました。
転職活動を通じて、それまで見えていなかった今の職場の良さにも気づけたそうです。

私はその方に、こうお伝えしました。

人生に常に選択肢を。選択肢というプランB(逃げ道)がないと、人は追い込まれます。追い込まれると、判断力が鈍ります。
(相談の場で私がお伝えした言葉より・一部要約)

転職するかどうかより大事なのは、自分で選んだと思えることです。
動いてみて残ると決めたなら、それも後悔しない選択です。

ステップ2|公務員の経験を「民間の言葉」に直す

窓口対応は顧客対応、議会の資料は企画・資料作成、部署との調整は進行管理。盛らずに相手が知りたい形へ言い換える
窓口対応は顧客対応、議会の資料は企画・資料作成、部署との調整は進行管理。盛らずに相手が知りたい形へ言い換える

公務員の方の書類でよく見るのが、役所の中でしか通じない言葉のまま書かれた職務経歴です。
「◯◯課で△△事務を担当」と書いても、民間の採用担当者には、何ができる人なのかが伝わりません。

同じ経験でも、民間の言葉に直すと伝わり方が変わります。

公務員の仕事民間で伝わる言い方の例
窓口・住民対応顧客対応、問い合わせ・クレームへの対応
税・料金の調査や徴収交渉、数字の正確な確認、難しい相手との調整
予算・議会の資料づくり企画書・資料の作成、数字の取りまとめ
法令や規則に沿った事務正確な事務処理、ルールを守る仕組みづくり
部署や外部団体との調整関係者との調整、プロジェクトの進行管理
研修や採用の担当人材育成、採用の企画と運営

表はあくまで例です。大事なのは、自分が実際にやったことを、相手が知りたい形に言い換えることです。
盛る必要はありません。件数や期間など、数字で言えることがあれば添えてください。

経験が生きやすい方向の考え方

民間の言葉に直してみると、経験が生きやすい方向も見えてきます。たとえば次のような考え方です。

  • 役所と取引のある民間企業:自治体の仕組みや進め方を知っていることが、そのまま話の土台になる
  • 人事・総務・経理などの管理部門:正確な事務処理や、ルールに沿った運用の経験を伝えやすい
  • お客様と向き合う仕事:窓口や住民対応で、いろいろな相手と話してきた経験を伝えやすい

どれが有利、という話ではありません。
自分の経験と、やりたいこと・続けられることが重なる方向を選んでください。

職務経歴書の「翻訳」のやり方は転職回数が多い職務経歴書の書き方、面接での転職理由の伝え方は転職理由の伝え方で、例文つきで紹介しています。

ステップ3|自己分析と応募は「並行」して進める

自己分析の沼は誰もがハマる。脱出の仕方は自分だけで考えないこと。動きながら考える
自己分析の沼は誰もがハマる。脱出の仕方は自分だけで考えないこと。動きながら考える

公務員の方に多いのが、自己分析を完璧にしてから動こうとして、いつまでも応募できなくなるパターンです。

先ほどのアラサーの地方公務員の方も、まさにこの状態でした。
私がお伝えしたのは、次の2つです。

  • 自己分析の沼は、誰もがハマる沼。脱出の仕方は、自分だけで考えないこと
  • 分析を終えてから動くのではなく、並行して動いてみること

応募して、面接で質問されて、初めて言葉になることもたくさんあります。
動きながら考えるほうが、結果的に早く軸が固まります。
志望動機の組み立て方は転職の志望動機が書けない人へも参考にしてください。

ステップ4|辞める前に、在職中に動く

公務員は失業給付が原則ないため、在職中に動き、内定が出てから辞める。所属先のルールも先に確かめる
公務員は失業給付が原則ないため、在職中に動き、内定が出てから辞める。所属先のルールも先に確かめる

先ほどお伝えしたとおり、公務員は失業給付が原則として出ません。
だからこそ、仕事を続けながら転職活動を進め、内定が出てから辞める順番がおすすめです。

在職中の転職活動は、勤務時間外に行うのが前提です。
また、国家公務員の場合は、職位によって、仕事で関わりのある企業への求職に規制があります。
地方公務員の方も、所属先のルールを先に確認しておくと安心です。

在職中に活動を進める順番は、在職中の転職活動の進め方にまとめています。

ステップ5|民間に入ってからの3か月を、先に想定しておく

転職はゴールではありません。
公務員から民間に移ると、仕事の進め方やスピード、評価のされ方の違いに戸惑うことがあります。

先ほどの地方公務員の方が転職を決めたとき、私は次の3つをお伝えしました。

  1. まずは新しい職場のルールに従い、職場の人と積極的にコミュニケーションをとる
  2. 焦らなくていいので、日々コツコツと成果を出す
  3. 分からないことは素直に相談する。「愛嬌」が大事

特に3つ目は、公務員から移った方ほど大切です。
前の職場での経験があるぶん、「こんなことを聞いていいのか」とためらいがちですが、聞かずに抱え込むと仕事が滞ってしまいます。
入社直後の過ごし方は、転職して入社1ヶ月にやること5つでもくわしく紹介しています。

よくある3つの質問

Q. 30代後半でも、公務員から民間に転職できますか?

できます。
ただし年齢が上がるほど、「これまでの経験で何ができるか」をはっきり伝えることが求められます。
ステップ2の「民間の言葉に直す」作業を、特にていねいに進めてください。

Q. 年収は上がりますか?下がりますか?

人によります。
業界や職種、会社の規模によって、上がる人も下がる人もいます。
年収だけで選ばず、生活に必要な下限の線を先に決めておくのがおすすめです。考え方は年収アップ転職で後悔しないためにに書いています。

Q. 職場の人に、転職活動のことは話すべきですか?

内定が出て、辞めると決めるまでは、話さないほうが無難です。
話すのは、退職の意思が固まり、上司に伝える段階になってからで十分です。

まとめ|公務員から民間への転職で後悔しないために

軸を言葉にし、経験を民間の言葉に直し、在職中に動く。残ると決めるのも立派な答え
軸を言葉にし、経験を民間の言葉に直し、在職中に動く。残ると決めるのも立派な答え

最後に、要点をまとめます。

  • 30代でも、公務員から民間への転職はできる。決め手は経験を民間の言葉で語れるか
  • 辞める前に、身分の安定・失業給付(原則なし)・退職手当を確かめる
  • ステップ1:辞めたい理由と軸を言葉にする(残ると決めるのも答え)
  • ステップ2:公務員の経験を民間の言葉に直す
  • ステップ3:自己分析と応募は並行して進める
  • ステップ4:在職中に動き、内定が出てから辞める
  • ステップ5:入社後の3か月は、ルールに従い、コツコツ、素直に相談

公務員を辞めるかどうかは、あなたが決めていいことです。
大事なのは、選択肢を持ったうえで、自分で選ぶこと。

公務員からの転職、一人で考えなくて大丈夫です

「公務員の経験が、民間でどう伝わるのか分からない」
「辞めるべきか、残るべきか、決めきれない」

そんなときは、気軽に声をかけてください。
パロの公式LINEでは、チャットで転職の相談を受けています。
辞める・残るのどちらに決めるにしても、まずは頭の中を一緒に整理しましょう。

相談実績1,000件以上|はじめの3往復は無料です
続けて伴走する場合は30日5,500円(税込)です。くわしくはサービスページをご覧ください。

友だち追加

🔗 あわせて読みたい関連記事

転職エージェント、うまく活用できていますか?

「面談で何を話せばいいかわからない」
「自分の希望条件をうまく言葉にできない」

──そんなモヤモヤ、チャットで整理しませんか?

チャットで相談してみる

相談実績1,000件以上|はじめの3往復は無料です
続けて伴走する場合は30日5,500円(税込)です。くわしくはサービスページをご覧ください。

公務員から民間へ転職する30代へ|後悔しない5つのステップ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次