転職力とは「仕事を選べる力」|7回転職した私が、相談でいちばん伝えたいこと

転職力とは「仕事を選べる力」|7回転職した私が、相談でいちばん伝えたいこと

次こそ、転職で失敗したくない。
でも、何を基準に会社を選べばいいのか、正直わからない…

転職で、もう失敗したくない。
その気持ち、痛いほどわかります。
私自身、転職を7回くり返してきました。

そんな私が、キャリア相談でいちばん伝えたいことがあります。
それは、「転職力」とは、受かる力ではなく「仕事を選べる力」だということです。

申し遅れました、キャリア相談士のパロです👺
30代前半までに7回転職して8社を経験し、いまは8社目に腰を据えて働きながら、副業で1,000件を超えるキャリア相談を受けています。

この記事では、遠回りした私の経験と、相談の場で見てきたことから、転職力の中身と、今日から上げていく方法をお話しします。

🗺 この記事は 転職完走ロードマップ STEP 1|軸をつくる(自己理解) の記事です。→ 前後のSTEPを見る(全行程マップ)

📌 この記事で分かること

  • 転職力とは「仕事を選べる力」のこと
  • 転職力が足りなかった私が、7回転職した理由
  • 転職力を下げる、2つの思い込み
  • 転職力を上げる3つの手順
  • 一人ひとりの転職力が上がると、会社も変わる

結論:転職力とは、自分を知り、会社を知り、「その会社で自分が長くうまくやっていけるか」まで考えて選べる力のこと。一人ひとりの転職力が上がれば、人を大事にしない会社は選ばれなくなり、いい会社が伸びていきます。

目次

転職力とは「仕事を選べる力」のこと

転職力とは仕事を選べる力。自分を知る・会社を知る・長く働けるかまで考えて選ぶ
転職力とは仕事を選べる力。自分を知る・会社を知る・長く働けるかまで考えて選ぶ

「転職力」と聞くと、どこの会社にも受かるスキルや、強い経歴を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それも大切です。

でも、私の考える転職力は、少し違います。

転職力とは、自分を知り、会社を知り、「その会社で自分が長くうまくやっていけるか」まで考えて選べる力

受かる力だけでは、入ったあとに続きません。
どんなに条件のいい会社に受かっても、自分に合わなければ、また辞めることになります。
大事なのは、受かることよりも、自分が力を発揮して、長く働ける場所を選べることです。

なぜ、そう言い切れるのか。
それは、転職力が足りなかった私自身が、転職をくり返してきたからです。

転職力が足りなかった私は、7回転職した

転職力が足りず7回転職した。やりたい仕事で力を出せず、自分を知らないまま続かない会社を選び、職歴が重なって選べる会社が減った
転職力が足りず7回転職した。やりたい仕事で力を出せず、自分を知らないまま続かない会社を選び、職歴が重なって選べる会社が減った

私は20代のころから、人材の仕事がしたいと思っていました。
大学時代に、留学生の友人から「日本で就職したいのに、なかなか決まらない」という悩みを聞いていたからです。

新卒で入った会社を短い期間で辞めたあと、2社目は人材広告の会社で、営業と制作を経験しました。
そして3社目で、ついに外国人の人材紹介の仕事に就きます。
まさに、やりたかった仕事でした。

ところが、仕事の中身は思っていたものと違いました。
人材紹介の仕事で求められるのは、相手に寄り添うことよりも、営業して転職を決め、成果を出すことです。
しかも新規開拓の営業で、私が力を出せる形ではありませんでした。

「寄り添う支援がしたい」という想いと、仕事の中身がずれてしまったんです。
このときのことは、やりたい仕事に就いたのに失敗|3社目の外国人人材営業で学んだ「夢と実力」の話にくわしく書いています。

そこから私は、自分が何をしたいのか、わからなくなりました。
とりあえず生活のために仕事を選び、自分を知らないまま、続かない環境を選んでは辞める。
そのくり返しでした。

しかも、職歴が重なるほど、選べる会社がどんどん減っていきました。
応募しても進めるのは条件の厳しい会社ばかりになり、そこでまた合わずに辞める。私の場合は、そんな悪い流れにはまっていました。

32歳で7社目を辞め、無職の時期を経て入ったのが、今の8社目です。
それでも最初の1年は、毎日のように辞めたいと思っていました。
そこでようやく、目の前のことから逃げてきた自分と向き合えたことが、転機になりました。
今の会社は、約7年続いています。

続く会社に出会えた理由は、ようやく続く仕事に出会えた|8社目の卸売りルート営業で学んだ「合う条件」の話で書いています。

転職力を下げる「2つの思い込み」

転職力を下げる2つの思い込み。転職エージェントはいい人ばかり・年収が上がる会社を選べばいい
転職力を下げる2つの思い込み。転職エージェントはいい人ばかり・年収が上がる会社を選べばいい

相談を受けていて、よく感じることがあります。
それは、転職する人と、会社やエージェントのあいだには、大きな「情報の差」があるということです。
特に初めての転職では、次の2つの思い込みを持っている方が多いです。

  1. 転職エージェントは、いい人ばかり
  2. 年収が上がる会社を選べばいい

思い込み① 転職エージェントは、いい人ばかり

転職エージェントには、親身になってくれる人がたくさんいます。
ただ、全員がそうとは限りません。相談相手にも、合う・合わないがあります。

私自身、転職をくり返していたころ、公的な就職支援の窓口で、2人のキャリアコンサルタントにお世話になりました。
1人は、こちらの気持ちを汲み取って、傷ついていた心を立て直すように話を聞いてくれました。
もう1人は、自分の考えを押しつけるばかりで、こちらの話を聞いてくれませんでした。

同じ資格を持つ人でも、これだけ違います。
誰に相談するかを選ぶのも、転職力のひとつです。
担当者が合わないと感じたら、遠慮なく相談先を変えてください。担当者の見きわめ方は、30代におすすめの転職エージェント5選の中で紹介しています。

思い込み② 年収が上がる会社を選べばいい

年収を上げたい気持ちは、まったくおかしくありません。
ただ、年収だけで選んで、合わずにすぐ辞めてしまったら、元も子もありません。

「この大手に行きたい」「ここは給料がいいので」と相談されたとき、私はまず、こう聞きます。
「その会社の環境で、長く働けそうですか?」

その人の性格や価値観、過去に合わなかった仕事を一緒に振り返って、それでも合いそうなら、年収が上がる選択は全力で応援します。
先に「長く働けるか」、年収はその結果。これが、私の考え方です。

くわしくは年収アップ転職で後悔しないために|年収より先に確かめたい3つのことにまとめています。

転職力を上げる3つの手順

転職力を上げる3つの手順。過去の決断の理由を振り返る・求人票の外まで確かめる・長く働けるかまで考える
転職力を上げる3つの手順。過去の決断の理由を振り返る・求人票の外まで確かめる・長く働けるかまで考える

では、転職力はどうすれば上がるのか。
私が相談でも大切にしている3つの手順をお伝えします。

① 自分を知る:過去の「決断の理由」を振り返る

まずは、自己理解です。
おすすめは、これまでの決断を振り返ることです。
なぜその学校を選んだのか、なぜその仕事に就いたのか、なぜ辞めたのか。

今のあなたは、決断の連続でできています。
特に、子どものころの決断ほど、素直な気持ちで選んでいることが多いです。
大人になるにつれて、世間体や周りの目で決めることが増えていきます。
どこで本音とずれたのかがわかると、本当はどうしたかったのかが見えてきます。

あわせて、自分のクセも見ておきましょう。
うまくいかないことを周りのせいにしがちか、目の前の課題から逃げがちか。
私の場合は、後者でした。

軸の決め方は、【転職の軸の決め方】転職7回の経験者が教える「ブレない転職」の始め方で紹介しています。

② 会社を知る:求人票の外まで確かめる

次に、会社を知ることです。
求人票や会社のホームページに書いてあるのは、会社が見せたい面です。

口コミで社員の本音を読み、面接では質問で確かめ、行けるなら職場の雰囲気を自分の目で見る。
情報は、自分から取りにいくほど正確になります。

口コミの読み方は転職の口コミサイトは信用できる?、職場の見分け方は職場環境の良い会社の見分け方にまとめています。

③ 「その会社で長くうまくやっていけるか」まで考える

最後が、いちばん大事な手順です。
①で知った自分と、②で知った会社を、重ね合わせて考えます。

  • 自分の性格や価値観に、その会社のやり方は合いそうか
  • 過去に合わなかった環境と、似ていないか
  • 自分の強みを、その仕事で発揮できそうか

ここまで考えて選べるようになると、転職は「受かるかどうか」の勝負ではなくなります。
自分で選んで、自分で続けられるようになるんです。

会社選びの判断軸は、自分に合う会社の見つけ方|転職先選びで失敗しない3つの判断軸もあわせてどうぞ。

一人ひとりの転職力が上がると、会社も変わる

一人ひとりの転職力が上がると、人を大事にしない会社は選ばれなくなり、いい会社が伸びていく
一人ひとりの転職力が上がると、人を大事にしない会社は選ばれなくなり、いい会社が伸びていく

会社を外から変えるのは、なかなか難しいことです。
でも、働く人の側が「選べる」ようになれば、話は変わります。

社員を大切にしない会社からは人が離れ、大切にしてくれる会社に人が集まる。
人を大事にしない会社は選ばれなくなり、いい会社が伸びていく。
私は、一人ひとりの転職力が上がった先に、そんな社会があると思っています。

それに、転職力が上がると、その人のスキルも、考え方も、稼ぐ力も育っていきます。
選べる人は、自分を大切にできる人でもあります。

私がキャリア相談を続けている根っこには、遠回りした自分のような人を、一人でも減らしたいという想いがあります。
遠回りはしましたが、その経験があるからこそ、職場が合わずに苦しんでいる人の気持ちに寄り添えます。
あのころの経験が、今になって一本の線につながっている気がします。

相談では、この「選ぶ力」を一緒につくります

最後に、私の相談の進め方を少しだけ紹介させてください。

  1. 過去の経歴と、決断の理由を聞く:なぜその道を選んだのかから、価値観や性格の傾向をつかむ
  2. 希望を聞きながら、仮説を立てる:「本当はこうしたいのでは?」という見立てをつくる
  3. 仮説を、怖がらずにぶつける:当たれば次の一歩が早くなり、外れてもその場で直せる

答えは、相談してくれた方の中にあります。
ただ、一人で考えると10回かかるところを、筋道を一緒に立てることで5回に縮めることはできます。
仮説が当たって「なんでそこまでわかるんですか」と言ってもらえることもありますし、外れたら外れたで、本音に近づく手がかりになります。

一人ひとりの人生のストーリーを聞かせてもらうことは、私にとっても学びです。
聞かせてもらった経験を引き出しにして、次に相談してくれた方に返していく。
「相談してよかった」と言ってもらえるのが、いちばん嬉しい瞬間です。

よくある2つの質問

Q. 転職力は、今からでも上げられますか?

上げられます。
転職力は、生まれつきの才能ではなく、自分を知り、会社を知り、重ね合わせて考える習慣です。
私も、7回の転職のあとで、ようやく身につけました。まずは、過去の決断を1つ振り返るところから始めてみてください。

Q. 転職回数が多いと、もう選べないのでは?

選べる会社が減ることは、正直なところあると思います。
でも、だからこそ、次は「長く働ける場所」を選ぶことが大切です。
1社で長く続けられれば、その実績が次の選択肢を広げてくれます。私も、8社目で約7年続けたことで、見える景色が変わりました。

まとめ|転職力は「仕事を選べる力」

まとめ。受かる力より選べる力、2つの思い込みに気をつける、3つの手順で今日から育てる
まとめ。受かる力より選べる力、2つの思い込みに気をつける、3つの手順で今日から育てる

最後に、要点をまとめます。

  • 転職力とは、受かる力ではなく、自分を知り・会社を知り・長く働けるかまで考えて選べる力
  • 転職力が足りないと、続かない会社を選んでは辞める悪い流れにはまりやすい(私がそうでした)
  • 「エージェントはいい人ばかり」「年収が上がればいい」という思い込みに気をつける
  • 上げ方は、①過去の決断を振り返る ②求人票の外まで確かめる ③長く働けるかまで考える
  • 一人ひとりの転職力が上がれば、人を大事にしない会社は選ばれなくなる

遠回りした私だからこそ、言えることがあります。
選べる力は、今日から育てられます。

一人で考えるのが難しいときは

「自分のことは、自分がいちばんわからない」
そう感じるのは、とても自然なことです。

パロの公式LINEでは、チャットで相談を受けています。
過去の決断を一緒に振り返りながら、あなたが長く働ける場所を選ぶ力を、一緒につくっていきましょう。

相談実績1,000件以上|はじめの3往復は無料です
続けて伴走する場合は30日5,500円(税込)です。くわしくはサービスページをご覧ください。

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