人間関係で転職を繰り返す人へ|同じ失敗を止める3つの手順

人間関係で転職を繰り返す人へ|同じ失敗を止める3つの手順

また人間関係で辞めたくなってきた。
前の職場も、その前も、結局は人間関係だった。
もしかして、問題があるのは自分のほうなのかな…

人間関係がつらくて転職したのに、次の職場でもまた同じことで悩む。
それが2回、3回と続くと、自分を責めたくなりますよね。

先に結論をお伝えします。
人間関係で転職を繰り返すのは、性格の問題ではありません。「どんな人間関係が合わないのか」を言葉にしないまま、次の会社を選んでいることが原因です。

言葉にして、条件にして、入社前に確かめる。
この3つの手順を踏めば、同じ失敗はかなり防げます。

申し遅れました、キャリア相談士のパロです👺
30代前半までに7回転職して8社を経験し、いまは8社目に腰を据えて働きながら、副業で1,000件を超えるキャリア相談を受けています。
そして私自身、人間関係が合わずに会社を辞めた経験が何度もあります。

この記事では、私自身の失敗と、相談の場で出会った方々の実例をもとに、人間関係のループから抜け出す手順をお渡しします。
(ご本人が特定されないよう、内容は一部ぼかしています。結果は一人ひとりの状況によって異なります)

🗺 この記事は 転職完走ロードマップ STEP 1|軸をつくる(自己理解) の記事です。→ 前後のSTEPを見る(全行程マップ)

📌 この記事で分かること

  • 人間関係で転職を繰り返してしまう3つの原因
  • 同じ失敗を止める3つの手順(書き出す・条件にする・確かめる)
  • 入社前に人間関係を確かめる3つの方法
  • 転職したあと「また合わないかも」と感じたときの考え方
  • 転職理由の伝え方・転職回数のよくある質問

結論:繰り返す原因は、合わなかった人間関係が言葉になっていないこと。合わない「型」を書き出し、譲れない条件を2〜3個に絞り、入社前に確かめれば、同じ失敗はかなり防げます。

目次

人間関係で転職を繰り返してしまう3つの原因

人間関係で転職を繰り返す原因は、合わなかったことが言葉になっていない・会社に全部を求める・辞める理由を探してしまう、の3つ
人間関係で転職を繰り返す原因は、合わなかったことが言葉になっていない・会社に全部を求める・辞める理由を探してしまう、の3つ

相談の現場で見ていると、繰り返してしまう人には共通点があります。
性格ではなく、選び方と受け止め方の問題です。

① 「何が合わなかったか」が言葉になっていない

「人間関係が悪かった」で止まっていると、次の会社を選ぶときに使えません。
上司が合わなかったのか、職場の空気が合わなかったのか。
中身が分からないまま次を選ぶと、同じ型の職場をまた選んでしまいます。

私も、これで同じ失敗を繰り返しました。
6社目では「出世のためなら同僚も利用する」という社風が合わず、7社目では細かく管理して理詰めで責める上司が合いませんでした。
どちらも、入社前に自分の「合わない人間関係」を言葉にできていれば、避けられたかもしれません。
(そのときの話は6社目の話と7社目の話に書いています)

② 会社に「全部」を求めてしまう

やりがいも、人間関係も、成長も、収入も。
全部を満たす会社は、ほとんどありません。
全部を求めるほど、どこに入っても不満が生まれ、また辞めたくなります。
このループの全体像は、逃げの転職を繰り返すとどうなる?で詳しく書いています。

③ 「辞める理由」を探してしまっている

以前、仕事が続かないことに悩んでいた方と話していたときのことです。
やりとりを重ねるうちに、ご本人がこう気づかれました。

いつも、なにかと仕事を辞める理由を探している自分がいるような気もしてきました
(ご本人の言葉より)

頭では長く続けたいと思っているのに、本音ではどこかで逃げ道を探している。
人間関係の小さな引っかかりが、その「理由」になってしまうことがあります。
これに自分で気づけただけでも、大きな一歩です。

パロ

3つとも、あなたの性格が悪いから起きるわけではありません。
ここからは、同じ失敗を止める手順をお渡しします。

同じ失敗を止める3つの手順

合わなかった人間関係を型にし、譲れない条件を2〜3個に絞り、入社前に3つの方法で確かめる
合わなかった人間関係を型にし、譲れない条件を2〜3個に絞り、入社前に3つの方法で確かめる

手順① 合わなかった人間関係を書き出して「型」にする

まず、これまで辞めた職場の人間関係を書き出します。
ポイントは、人の悪口ではなく、「どんな関わり方が合わなかったか」を書くことです。

  • 細かく管理され、ミスを理詰めで責められる
  • 同僚どうしが足を引っ張り合う空気がある
  • 相談しても返事がなく、ひとりで抱え込むことになる
  • 雑談や助け合いが、まったくない

書き出してみると、職場が違っても同じ型が出てくるはずです。
それが、あなたにとっての「合わない人間関係」です。

私の場合は、6社目と7社目を並べると型がはっきりしました。
「人を蹴落として評価される空気」と「理詰めで管理する上司」。
どちらも、助け合いや相談がない職場です。
ここまで言葉にできると、次に見るべきものが分かります。

あわせて、自分の関わり方も1つだけ振り返る

書き出しのついでに、自分の側も1つだけ振り返ってみてください。
自分を責めるためではありません。次の職場で同じ流れを作らないためです。

  • 限界まで我慢して、ある日いっきに辞めていないか
  • 困ったときに、誰かに相談できていたか
  • 最初の数か月で「この職場はダメだ」と決めつけていなかったか

どれかに心当たりがあっても、大丈夫です。
相手の問題と自分の癖を分けて見られるようになると、次は「早めに相談する」「決めつける前に3か月待つ」といった手が打てます。
(ハラスメントや心身の不調がある場合は別です。待たずに、自分を守ることを優先してください)

手順② 型を裏返して「譲れない条件」にする

型が見えたら、それを裏返して、会社選びの条件にします。
たとえば「理詰めで責める上司」が合わなかったなら、「相談しやすい上司・チームか」が条件になります。

このとき、条件は2〜3個に絞るのが大切です。
全部を求めると、原因②の「全部を求める」に戻ってしまいます。
条件の絞り方は、求人選びに迷わない「NG条件リスト」の作り方でテンプレートつきで紹介しています。

以前、「理不尽な人間関係を避ける」をいちばんの軸にして転職した方がいました。
入社後に話を聞くと、「人間関係は今までで一番いい」とのこと。
軸にしたことが、そのまま叶っていました。

手順③ 入社前に「3つの方法」で確かめる

人間関係は、入社してみないと分からない部分が大きいのも事実です。
それでも、事前に確かめる努力はできます。
私が相談の場でよくお伝えしているのは、次の3つです。

  1. エージェントから聞く:ただし、担当者が会社の内情をすべて知っているとは限りません。求人票に書いてあることしか分からない場合もあります
  2. 口コミサイトを見る:信頼は半分くらいに。辞めた人の気持ちで書き方が変わるので、良い口コミと悪い口コミの両方を見ます
  3. 自分の目で見る:面接で訪れたときの職場の雰囲気や、面接官の印象。最後に頼りになるのは、自分の直感です

面接の逆質問も、人間関係を確かめるチャンスです。
たとえば、こんな聞き方ができます。

💬 人間関係を確かめる逆質問の例

「配属先のチームは、何名くらいで、どんな方が多いですか?」
「困ったときは、どなたに相談することが多いですか?」
「このポジションの前任の方は、どんな理由で変わられたのでしょうか?」

答えの中身だけでなく、答えるときの面接官の表情や言葉の選び方にも、職場の空気は出ます。
内定のあとなら、条件を確かめる面談の場で、職場を見せてもらえないか相談する方法もあります。

社風が合わない会社のサインは、会社の文化が合わない会社は辞めていいで、私の6社目の失敗と一緒に3つ紹介しています。

転職したあと「また合わないかも」と感じたら

「大変」と「合わない」は別物。土台がある中での大変さは、慣れるにつれて軽くなることが多い
「大変」と「合わない」は別物。土台がある中での大変さは、慣れるにつれて軽くなることが多い

新しい職場に入ってしばらくすると、「思っていたより大変」と感じる時期が来ます。
そのとき、すぐに「また失敗した」と決めつけないでください。

先ほどの方も、入社後に「人間関係は一番いい。でも、仕事は思ったより大変」と揺れていました。
そのとき私がお伝えしたのが、次の言葉です。

「大変」と「合わない」は別物です。
これまでは、合わない環境でずっと消耗していた。
今回は、人間関係が良く、続けられる土台がある中での大変さ。
同じ大変でも、意味がまったく違います。
(相談の場で私がお伝えした言葉より)

土台があるなら、大変さは仕事に慣れるにつれて軽くなっていくことが多いです。
入社してすぐの過ごし方は、転職して入社1ヶ月にやること5つにまとめています。

よくある3つの質問

Q. 人間関係を転職理由として伝えてもいいですか?

伝えて大丈夫です。
ただ、「上司が嫌だった」のように人を責める形だと、面接官は「うちでも同じことが起きるかも」と受け取ります。
「どんな環境なら力を出せるか」に言い換えるのがコツです。
言い換え方は、転職理由の伝え方|本音を翻訳する3ステップで例文つきで紹介しています。

Q. 転職回数が増えると、不利になりますか?

回数だけで決まるわけではありません。
大事なのは、「なぜ辞めて、次はなぜ続くと言えるのか」を説明できるかどうかです。
回数ごとの考え方は、30代の転職回数は何回から多い?にまとめています。

Q. 今の職場がつらすぎて、手順を踏む余裕がありません

心や体に不調が出ているなら、手順より自分を守ることを優先してください。
ハラスメントのように、我慢してはいけない人間関係もあります。
今すぐ離れたほうがいいケースは、仕事辞めたい30代へ|後悔しない5つの判断基準で確認できます。

まとめ|人間関係で転職を繰り返さないために

合わない人間関係の型を知っている人ほど、次の会社を選べる
合わない人間関係の型を知っている人ほど、次の会社を選べる

最後に、要点をまとめます。

  • 繰り返す原因は、「何が合わなかったか」が言葉になっていない/会社に全部を求める/辞める理由を探してしまう、の3つ
  • 手順①:合わなかった人間関係を書き出して「型」にする
  • 手順②:型を裏返して、譲れない条件を2〜3個に絞る
  • 手順③:エージェント・口コミ・自分の目の3つで、入社前に確かめる
  • 入社後に揺れたら、「大変」と「合わない」を切り分ける

人間関係で何度も辞めてきたことは、失敗ではなく、あなたの「ものさし」を作る材料です。
合わない型を知っている人ほど、次は選べます。

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