自分の弱みを受け入れてくれる職場は強い|転職7回・5社目の就労支援施設で学んだ「働きやすさ」の正体

どうも、パロです。

転職7回・8社を渡り歩いた私の職歴を、1社ずつ振り返っていく「私の履歴書」シリーズ。今回は第4回、5社目の「就労支援施設のスタッフ」編です。

営業や事務とはまったく毛色の違う、社会福祉の現場。正直、働く前は「自分にできるのかな」と不安しかありませんでした。

でも結果から言うと、ここは「自分の弱みを、初めて隠さなくてよかった職場」でした。そして「働きやすさって何なんだろう?」という問いに、いちばん深く向き合えた職場でもあります。

もし今あなたが「今の職場、無理して自分を合わせていないかな」と感じているなら、私の体験が何かのヒントになれば嬉しいです。

就労支援施設で働いた体験談

📌 この記事で分かること

  • 営業畑だった自分が、福祉の現場で「成果を急ぐクセ」を手放した話
  • 「眠くなりやすい自分」を、初めて受け入れてもらえた職場
  • この仕事が教えてくれた「働きやすさ」の正体

結論:働きやすさとは「ありのままを受け入れてもらえること」。弱みを隠さなくていい職場は、強いです。

目次

5社目の職場:「就労支援施設スタッフ」という仕事

5社目の就労支援施設スタッフは、4社目を辞めたあと、次の仕事を探すまでの「繋ぎ」として、期限付きで働いた仕事でした。

私が働いた施設は、精神疾患を抱える方が通所する場所。発達障害やうつなど、心や内面の部分にハンディを抱えている人たちが、もう一度社会に戻っていくための準備をする場所でした。

スタッフである私の役割は、通所する方の生活習慣の改善や、軽作業を通じたトレーニングのお手伝い。決まった時間に通う、人と協力して作業する、体調を整える——そんな「当たり前」を一緒に積み上げていく仕事です。

営業のように数字を追う仕事ではありません。むしろ求められるのは、相手のペースを尊重して、焦らず待つ姿勢。これがまた、せっかちな私には学びの多い経験でした。

営業上がりの私が、まず捨てた「成果を急ぐクセ」

営業の世界では「いかに早く結果を出すか」がすべてでした。だから最初の私は、つい通所者の方にも「もっとこうしたら早く良くなるのに」と先回りしてしまっていたんです。

でも、ここでは逆効果でした。こちらが急かすほど、相手は固くなり、調子を崩してしまう。心の回復は、こちらの都合で前倒しできるものではないと、何度も思い知らされました。

昨日できなかったことが、今日は少しできた。先週は来られなかった人が、今週は時間どおりに通えた。そんな小さな一歩を、本人と一緒に喜ぶ。成果の単位がまるで違うこの感覚は、営業しか知らなかった私の価値観をいい意味で壊してくれました。

「眠くなりやすい自分」を、初めて受け入れてもらえた職場

働く側にも、理解のある代表だった

この施設のいちばんの特徴は、通所者だけでなく、働く職員にも理解のある職場だったことです。

職員のなかには車椅子の方もいましたし、私自身も「人より眠くなりやすい体質」を抱えていました。これは昔から悩みの種で、前の職場までは正直、ずっと隠して気合いで乗り切ってきたものでした。

ところがこの職場では、業務の途中でも「眠かったら少し仮眠をとっていいよ」と配慮してもらえた。最初は申し訳なさもありましたが、無理に隠さなくていいというだけで、こんなに心が軽くなるのかと驚きました。

弱みを隠さなくていい安心感が、力を引き出す

「弱みを見せたら評価が下がる」——多くの職場では、無意識にそう思い込んでしまいます。私もずっとそうでした。

でも、弱みを受け入れてもらえる環境に身を置いてみて気づいたんです。隠すことに使っていたエネルギーが、まるごと仕事に回せる。だから結果的に、いちばん集中して働けた職場のひとつになりました。

「強い人だけが活躍できる職場」より、「弱さも込みで人を受け止める職場」のほうが、実は一人ひとりの力を引き出している。これは支援する側に立ったからこそ、肌で分かったことでした。

思い返せば、それまでの私は「弱みは克服すべきもの」「できない自分はダメな自分」と、ずっと自分を責めていました。でもこの職場で、弱みは消すものではなく、付き合っていくものなんだと教わった気がします。眠くなりやすい体質は今も変わりませんが、向き合い方が変わっただけで、ずいぶん生きやすくなりました。

社会復帰の支援で見えた、3つの現実

一方で、現場で働くなかで「社会の側の課題」も強く感じました。

ハンディを抱えた方が社会復帰する方法のひとつが、一般企業への就職です。でも実際には、受け入れる企業側の体制や理解が、まだまだ足りないのが現実でした。

当時、特に課題だと感じたのはこの3つです。

  • 障害者雇用の求人枠が、そもそも足りない
  • 精神疾患のある方は体調を崩しやすく、理解のない職場だと症状が悪化してしまう
  • 本人にはやる気があるのに、任される仕事が簡単な作業に限られてしまう

正直に言うと、この状況は今もそれほど大きくは変わっていないと感じています。

そして大事なのは、これは「他人事」ではないということ。

身体的な障害も、精神的な不調も、誰にでも起こり得ます。事故や大きな病気、働きすぎによる心身の不調で、これまでのように働けなくなることは、本当に誰の身にも起こりうるんです。

だからこそ、周りがもっとハンディのある方を理解し、その人が力を発揮しやすい環境を一緒に作っていく必要がある。現場に立って、心からそう思うようになりました。

「できないこと」ではなく「できること」に目を向ける

この現場で学んだ、いちばん大事な視点があります。それは「できないこと」を数えるのではなく、「できること」を見つけて伸ばすという考え方です。

苦手なことを無理に克服させようとすると、本人も支える側も疲弊してしまう。でも、その人が得意なこと・続けられることに役割を割り当てると、表情までガラッと変わるんです。

これは、障害のあるなしに関係なく、すべての働く人に当てはまる話だと思います。

自分の弱点ばかり気にして転職先を選ぶより、「自分の強みが活きる場所はどこか」で選んだほうが、結果的にずっとうまくいく。私が転職相談でいちばん伝えたいことのひとつも、まさにこれです。

多様性は、「知ろうとすること」から始まる

この仕事を通じて、私のなかで「ハンディ」のとらえ方が大きく変わりました。

結局のところ、ハンディは、実は誰しもが持っていると思うんです。その幅が大きい人が「障害のある人」と呼ばれているだけで、私だって「眠くなりやすい」というハンディを持っている。程度の違いはあれ、本質は地続きなんですよね。

大切なのは、その違いを「知ろうとすること」、そして認めること。そのうえで、お互いがより良く生活し、働くにはどうすればいいかを一緒に考えていく。この積み重ねこそが、「より深い働きやすさ」につながっていくのだと考えています。

「みんな同じ」を前提にした職場ではなく、「みんな違う」を前提に、その違いを活かそうとする職場。後者のほうが、長い目で見て圧倒的に強い。私はそう確信しています。

この仕事が教えてくれた「働きやすさ」の正体

転職を7回も繰り返してきた私ですが、「働きやすさ」を一言で言えるようになったのは、この5社目のおかげです。

私が思う働きやすさの正体は、「自分のありのままを、ある程度そのまま受け入れてもらえること」
給料や立地、福利厚生といった条件ももちろん大事ですが、毎日の心の負担を決めるのは、結局のところ「ここでは無理に自分を偽らなくていい」という安心感なんだと思います。

逆に言えば、どんなに条件が良くても、弱みを必死に隠し続けないと居られない職場は、いつか息切れします。私自身、過去にそういう辞め方を何度もしてきました。

もし今あなたが「なぜか毎日しんどい」と感じているなら、仕事内容そのものより、「素の自分でいられているか」を一度振り返ってみてください。意外と、そこに答えが隠れていることがあります。

この5社目は「繋ぎ」のつもりで入った期限付きの仕事でした。
でも振り返ると、その後の転職の軸をくれた、いちばん大きな職場だったかもしれません。次の会社を選ぶとき、私は「条件」より先に「ここでは自分を偽らずに働けそうか」を見るようになりました。

遠回りに見えた経験ほど、あとから効いてくる。転職を7回もしてきた私が、心から実感していることです。
今しんどい場所にいる方も、その経験は決して無駄にはなりません。だからこそ、無理に我慢し続けるのではなく、一度立ち止まって「合う・合わない」を見つめ直してほしいと思います。

もしあなたも「無理して職場に合わせている」と感じているなら

ここまで読んで「今の職場、自分を押し殺して働いているかも」と感じた方へ、最後に少しだけ。

まず「自分が何を大事にしたいか」を言葉にする

働きやすい職場かどうかを見極める前に、そもそも“自分が何を大事にしたいのか”がハッキリしていないと、判断のしようがありません。

私はこれを後回しにして、何度も同じ失敗を繰り返しました。

👉 まずは 転職前にやるべきこと|「価値観の棚卸し」で自分に合う仕事が見つかる から始めるのがおすすめです。

職場環境は、入社前にもある程度見抜ける

「入ってみないとわからない」と諦めなくて大丈夫。面接の受け答えや社員の様子、口コミから読み取れるポイントがあります。

👉 職場環境の良い会社の見分け方|入社前にチェックすべき3つのポイント

👉 安心して働ける職場の条件4つ|転職先選びで重視すべきポイント

一人で抱え込まないで

「この働きづらさ、辞めるほどのことなのか」——その判断を一人で抱えるほど、苦しくなります。

私自身、第三者に話すだけで頭が整理され、見えていなかった選択肢に気づけた経験が何度もあります。

もし「まず壁打ち相手が欲しい」なら、私が運営している個人向けキャリア相談 「2人目のキャリアアドバイザー」 もあります(公式LINEから無料で初回相談OK)。

まとめ:働きやすさは「ありのままを受け入れてもらえること」

長くなりましたが、最後にまとめます。

【5社目・就労支援施設スタッフで学んだこと】

  • 「眠くなりやすい」という弱みを、初めて隠さず働けた職場だった
  • 弱みを受け入れてもらえると、隠すエネルギーがそのまま仕事に回せる
  • ハンディは誰もが持っている。違いを「知ろうとする」ことが多様性の出発点
  • 働きやすさの正体は「ありのままの自分を受け入れてもらえること」

条件のいい職場が、自分にとっていい職場とは限りません。最後に効いてくるのは、いつだって「素の自分でいられるかどうか」です。あなたが今感じている働きづらさを、どうか軽く扱わないであげてください。

次回は、4社目・販売促進の企画営業編。世の中のモノが「どうやって買ってもらえるのか」を学んだ職場の話です。👉 【シリーズ⑤】4社目・販売促進企画営業編 もあわせてどうぞ。

それでは、また次の記事で。👺✨

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