「ルート営業ってどうなんだろう?」
「卸売り会社の営業って、新規開拓に比べて楽なの?」
転職を考えるなかで、そう調べているあなたへ。
どうも、PAROです。30代前半・転職7回・現在8社目の私が、いま一番長く続いているのが卸売り会社のルート営業です。
結論からお伝えすると、ルート営業は「プレッシャーが低くプライベートが取りやすい」一方で、「段取りミスると地獄」という二面性のある仕事です。
この記事では、現役で働いている私が感じているメリット5つ・デメリット3つ・向き不向きを、ありのままお話しします。同じように30代で転職を繰り返してきた方や、ルート営業を検討中の方の判断材料になれば嬉しいです。

30代後半・転職7回・8社目のPAROです
詳細な自己紹介もかねて、私が経験してきた8社をシリーズで振り返ります。
これまで経験してきた職種はざっくりこんな感じです。
- 【シリーズ②】7社目・コールセンター編
- 【シリーズ③】6社目・管理システム法人営業編
- 【シリーズ④】5社目・就労支援施設スタッフ編
- 【シリーズ⑤】4社目・販売促進企画営業編
- 【シリーズ⑥】3社目・外国人向け人材営業編
- 【シリーズ⑦】2社目・人材業界営業編
- 【シリーズ⑧】1社目・印刷会社現場スタッフ編
各仕事で何を学んだか・なぜ辞めたか・次にどう活かしたかを中心に書いていきます。
今回はその第一弾として、現職である卸売りルート営業のリアルをお伝えします。
ルート営業(卸売り)の仕事内容|1日の流れ
そもそもルート営業ってどんな仕事をしているの?というところから。私の場合、1日の流れはざっくりこんな感じです。
- 8:30 出社・メール&FAX確認(夜中〜早朝に届いた発注を仕分け)
- 9:00 受発注処理・在庫確認(仕入先に発注、納期確認)
- 10:00〜12:00 既存顧客への訪問(雑談8割・商談2割)
- 12:00〜13:00 昼休み(外回り中なので車内or飲食店)
- 13:00〜16:00 訪問の続き 納品同行または機械修理など
- 16:00〜18:00 帰社→見積作成・請求書発行・翌日準備
- 18:30〜19:30 帰宅(残業は月20h前後)
担当している顧客数は、私の場合は約30〜40社。週1〜月1のペースで定期訪問し、注文を受け、在庫を確認し、納期を伝え、トラブルがあれば対応する。これがルート営業の基本サイクルです。
新規開拓の営業と違って、すでに取引のあるお客様との関係を深めて、継続して買ってもらうのが仕事の中心。
だから「飛び込み」も「テレアポ」も基本ありません。ここが私の会社のルート営業ならではの長く働きやすい要因でもあります。
30代転職7回の私が感じたメリット5つ
過去7社で営業職・支援職・現場職と幅広く経験してきた私から見て、ルート営業(卸売り)には次の5つのメリットがあります。
①新規TELアポがなくプレッシャーが低い
これが一番大きい。2社目の人材業界の新規営業をしていた頃は、毎朝100件のテレアポノルマがあって、断られ続けるうちにメンタルが削られていきました。受話器を握るのが本当にしんどかった。
ルート営業は、すでに取引のある会社を回るのが基本。
「初めまして」から始まる電話・訪問はほとんどなく、心理的な負担が圧倒的に軽いです。新規開拓のプレッシャーで疲弊した経験がある人ほど、この差は大きく感じると思います。
②残業20h程度でプライベートが取れる
業界・会社によって差はありますが、私の会社の場合月の残業は20時間前後。
土日祝は基本休み、有給も取りやすい環境です。
過去には残業60時間超え・休日出勤当たり前の会社にもいました。そういう環境にいると「家に帰っても寝るだけ」「趣味の時間ゼロ」という状態になり、転職の原因にもなります。プライベートと仕事のバランスが取れるのは、長く続けるうえでとても重要な条件です。
③お客様に頼られるやりがい
ルート営業の面白いところは、お客様との関係が長く続くこと。何年も同じ担当として通っていると、「PAROさんに頼めば早い」「困った時はまずPAROさんに電話」と言ってもらえる場面が出てきます。
新規営業で1回の契約を取って次の客先に行く働き方とは違い、同じお客様の役に立ち続けることがやりがいになる。人と長く関わることが好きな人には向いている仕事です。
④ガテン系だけど情の深い人間関係
顧客先の業界柄、お客様は工場・現場・職人さんが中心です。
最初は怖そうに見える方も多いですが、付き合ってみると義理堅くて情が深い方が多い。
修理などが終わると、現場で「お疲れ、缶コーヒー飲んでけ」と声をかけてもらうことがあります。スーツを着たホワイトカラーの世界とはまた違う、人間味のある関係性に救われる場面が少なくありません。👺✨
⑤自分の裁量で動ける営業スタイル
ルート営業は、1日のスケジュールを自分で組める裁量の大きさも魅力です。どの順番でどのお客様を回るか、いつ事務作業をまとめるか、自分で決められる。
上司に細かく管理される働き方が苦手な人、自分のペースで仕事を進めたい人には向いている環境です。逆に、指示待ちタイプには物足りなく感じるかもしれません。
ここまで読んで「自分にも合いそう」と感じた方は、転職を考える前に「自分の軸」を整理しておくと、ミスマッチを大きく減らせます。私が7回転職して痛感した話を 転職の軸が決まらない3つの原因|ぐるぐる思考を抜け出す方法【体験談】 にまとめてあるので、合わせてどうぞ。
正直キツい・改善が必要なデメリット3つ
もちろん良いことばかりではありません。ここからは、私が働く卸売り業界ではこういう面がしんどい、というデメリットを3つお話しします。会社によって差はあるので、あくまで私の現場での話として読んでください。
①段取りミスると残業地獄
ルート営業は基本「楽」と言われがちですが、それは段取りがうまく回っている時の話。発注ミス・在庫切れ・納期遅れが重なると、一気に修羅場になります。
「明日の朝9時までに納品が間に合わない」とお客様の生産が止まる。
仕入先に頭を下げ、運送会社を手配し、自分で運ぶことすらある。
ミス1つの代償が大きい仕事です。穏やかな日常の裏に、常にこの緊張感があります。
②アナログ業務が多い
今の会社からの視点ですが、FAX・電話・紙伝票・押印がいまだに現役。発注はFAX、見積は手書き、請求書は郵送…という光景が日常です。
クラウドツール・チャット・電子契約に慣れた人からすると、最初はカルチャーショックを受けるかもしれません。「なぜこれをデジタル化しないのか」と感じる場面は本当に多い。改善余地は大きいですが、業界の変化は緩やかです。
③年収の爆発力は弱い
新規開拓の営業と違ってインセンティブの比率が低く、年収が一気に伸びるタイプの仕事ではありません。
「30代で年収1,000万を狙いたい」「成果を出した分だけ稼ぎたい」という方には物足りなく感じるはずです。逆に、安定して長く稼ぎたい人には向いている。年収カーブはなだらかですが、その分浮き沈みも少ない、というイメージです。
ルート営業に向いている人・向いていない人
ここまでのメリット・デメリットを踏まえると、ルート営業(卸売り)に向いている人と、向いていない人はかなりハッキリ分かれます。
【向いている人】
- 同じ人と長く関係を築くのが好き
- 段取り・準備が苦にならない
- プレッシャーより安定を重視したい
- プライベートの時間を大事にしたい
- 現場・職人さんとの距離感が苦じゃない
【向いていない人】
- 短期間で年収を一気に上げたい
- 新しいツール・効率化を追求したい
- ルーティンワークが苦痛
- 成果を数字でハッキリ評価されたい
- 常に新しい人と出会いたい
「向いていない人」に当てはまる方は、ルート営業より新規開拓型の営業や、IT・SaaS業界の営業のほうがフィットする可能性が高いです。逆に「向いている人」に当てはまる方は、求人を比較する価値が十分あります。
30代転職7回でたどり着いた「自分に合う仕事」の法則
ここまで読んでくださった方なら気付いているかもしれませんが、ルート営業の評価は「人によって正反対」になります。私が「ありがたい」と感じる部分が、別の人には「物足りない」になる。
30代で7回も転職してきて、ようやく見えてきたのが、自分に合う仕事を選ぶときのシンプルな法則です。
価値観 × 業界の力学 × 職場環境 = 合う会社
この3つのうち1つでも大きくズレると、どんなに条件が良く見えても続きません。私が短期離職を繰り返した理由は、毎回どれかがズレていたからでした。
- 価値観:自分が何を大事にしたいか(安定/挑戦/自由/貢献…)
- 業界の力学:その業界が今どこに向かっているか(成長/停滞/縮小)
- 職場環境:人・上司・社風・働き方の合致度
「ルート営業が合うかどうか」も、結局この3軸で考えると見えてきます。仕事の良し悪しではなく、あなたとの相性で考えてみてください。
シリーズで読む|転職7回・全社の振り返り
この記事を含めて、私の「私の履歴書」シリーズは全8話、すべて公開済みです。それぞれの仕事で何を学び、なぜ辞めたか、次にどう活かしたかをまとめています。
- 【シリーズ①】8社目・卸売りルート営業(現職/本記事)
- 【シリーズ②】7社目・コールセンター編
- 【シリーズ③】6社目・管理システム法人営業編
- 【シリーズ④】5社目・就労支援施設スタッフ編
- 【シリーズ⑤】4社目・販売促進企画営業編
- 【シリーズ⑥】3社目・外国人向け人材営業編
- 【シリーズ⑦】2社目・人材業界営業編
- 【シリーズ⑧】1社目・印刷会社現場スタッフ編
気になる回からどうぞ。遡るほど若い頃の私に出会えます。
ルート営業への転職を検討しているあなたへ
ここまで読んでくれたあなたへ、最後に少しだけ。
ルート営業に限らず、自分に合う仕事を見つけるには「比較」が必要です。一社だけ見て決めると、視野が狭いまま判断することになります。
転職エージェントは複数登録が基本
短期離職や転職回数が多い方こそ、エージェントの複数併用をおすすめします。
エージェントによって、
- 持っている求人が違う
- 短期離職への理解度が違う
- 担当者との相性も違う
最低でも2〜3社登録して、相性の良い担当者を見つけるのが近道です。
👉 30代向けに厳選したエージェントは 【2026年版】30代におすすめの転職エージェント5選にまとめています。
👉 リクルートエージェント
求人数No.1。市場にどんな仕事があるかを俯瞰する用に。
👉 マイナビ転職エージェント
20〜30代のキャリア形成に強み。丁寧な面談で定評。
【20代・第二新卒に特化した転職エージェントなら】
👉第二新卒・20代の転職ならマイナビジョブ20’s
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複数登録して、自分に合うエージェントを見つけてください。
動く前に「自分の軸」を整える
ただし、エージェント登録の前にやっておきたいことがあります。
それは、「自分の価値観・キャリアの軸を明確にすること」です。
- なぜ転職するのか
- 次に求めるものは何か
- 絶対に譲れない条件は何か
これが曖昧なまま動くと、また同じ失敗を繰り返します。私はこれで7回失敗してきました。
👉 軸が決まらず悩んでいる方は 転職の軸が決まらない3つの原因|ぐるぐる思考を抜け出す方法【体験談】も併せてどうぞ。
一人で抱え込まないで
転職活動は、一人で抱え込むほど苦しくなります。
私自身、不安神経症になりかけた時期に気持ちが楽になったのは、コミュニティで誰かに相談できたことでした。人に話すだけで頭が整理される。第三者の視点で見えていなかった選択肢が見える。
もしエージェント登録の前に、まず「自分の軸」を整える壁打ち相手が欲しいなら、私が運営している個人向けキャリア相談サービス 「2人目のキャリアアドバイザー」 もあります(公式LINEから無料で初回相談可)。
- 価値観マップで自己分析を深掘り
- モチベーショングラフでキャリアの軸を発見
- TCL分析で適職を可視化
- 職務経歴書の添削サポート
※エージェント面談で「自分の希望がうまく言葉にできない…」とつまずきやすい方向けです。
転職エージェントは「次の仕事を決めること」がゴールですが、私のサービスは「あなたが納得できるキャリアを一緒に作ること」がゴールです。
まとめ:ルート営業は「合う人にはハマる」仕事
長くなりましたが、最後にまとめます。
【卸売りルート営業のメリット5つ】
- 新規TELアポがなくプレッシャーが低い
- 残業20h程度でプライベートが取れる
- お客様に頼られるやりがい
- ガテン系だけど情の深い人間関係
- 自分の裁量で動ける営業スタイル
【デメリット3つ】
- 段取りミスると残業地獄
- アナログ業務が多い
- 年収の爆発力は弱い
【自分に合う仕事の法則】
価値観 × 業界の力学 × 職場環境 = 合う会社
ルート営業は派手さはないけれど、「自分のペースで長く働きたい人」には強くおすすめできる仕事です。
ただし、向き不向きがハッキリ分かれる仕事でもあります。動く前に「自分の軸」を整えて、エージェントを複数比較しながら、納得できる選択をしてくださいね。
それでは、また次の記事で。👺✨
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